My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2022-08-31 20:13:59 | 他の音楽
○ヤナーチェク 「イェヌーファ」(第2稿)
 E.ゼーダーシュトルーム(S)、E.ランドヴァー(Ms)、W.オフマン(T)、P.ドヴォルスキー(T)、M.ムラソヴァー(A)
 C.マッケラス/ウィーン・フィル・ウィーン国立歌劇場合唱団ほか 1982年4月

昨日、クーベリックの「イェヌーファ」を紹介したので、こちらも紹介しないわけにはいかないでしょう。
ということで、久しぶりに全曲を聴きました。
もう素晴らしい演奏で、申し分ありません。

演奏の詳細は、色々なところで語られていますので、ここでは、このCDの解説にある稿について記したいと思います。
イェヌーファには、3つの稿があります。
第1稿は、作曲完了時(1903年3月)のもので、これでブルノでの初演(1904年1月)が行われました。
第2稿は、ブルノ初演後に改訂(1907年)したもので、1911年と1913年のブルノでの上演に使用されました。
第3稿は、プラハ初演(1916年)に伴い、指揮者のコヴァルジョヴィツが改訂したもので、その後の上演では、この第3稿が使用されています。
指揮者のコヴァルジョヴィツは、彼のオペラ「花婿たち」をヤナーチェクが酷評(1887年1月『音楽新聞』紙上)したことを根に持っていて、プラハでの上演をかたくなに拒否していたのです。このため、ヤナーチェクが切望していたプラハでの初演が叶わず、ブルノでの初演となったわけです。その後、ヤナーチェクの友人の取り計らいにより、ブルノ初演から12年たってようやくプラハでの上演が叶ったのです。このとき、コヴァルジョヴィツは、自分が改訂した版を使用することを条件にしたのです。ヤナーチェクは、喜んで(本心はしぶしぶ)これを了承しました。
このブラハでの上演が成功し、第3稿の楽譜も出版され、またマックス・ブロートがドイツ語台本を作成し、国外でも上演されるようになったのです。(1918年2月ウィーン、1918年11月ケルン[クレンペラー]、1924年3月[E.クライバー]・・・)
イギリスでの初演は、第二次世界大戦後の1956年で、コヴゥント・ガーデン歌劇場でクーベリックが指揮、その後は、マッケラスと交替で指揮をしています。
出版された第3稿は、高い評価を得ていますが、ヤナーチェク自身は、「頼んだのでも望んだのでもない改訂」であったのです。
そこで、マッケラスはこの録音に際し、ヤナーチェクの最終稿である「第2稿」を使用したのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日聴いた曲

2022-08-30 17:00:42 | 他の音楽
○ヤナーチェク 「イェヌーファ(彼女の継娘)」(M.ブロート翻訳のドイツ語歌唱) 
 H.ヒルブレヒト(S)、A.ヴァルナイ(S)、W.コクラン(T)、J.コッマス(T)、L.ベニングセン(Ms)
 クーベリック/バイエルン州立歌劇場管弦楽団・合唱団ほか 1971年(ナショナル劇場・ライヴ)

YouTubeで見つけた動画。
私が「イェヌーファ」を最初に聴いたのは、1977年の春。NHK-FMで放送された長門美保歌劇団による日本初演(1976年12月)の録音でした。指揮は若杉弘さん、オーケストラは東京交響楽団でした。
一部カットして二週に分けて放送され、カセットテープに録音しました。
モラヴィアの田舎の民謡の雰囲気と新しい感覚の混じった音楽に魅せられ、何回も何回も聴きました。

その後、グレゴル盤、マッケラス盤を購入しましたが、この最初に聴いた演奏が忘れられません。
というのは、第1幕の前奏曲及び劇中に奏される風車を模したとされる木琴の扱いが、若杉さんの解釈と他の指揮者とで大きく異なっているのです。
通常、小さめの音で柔らかく叩いて、風車らしさを表しているのですが、若杉さんはそれを大きな音でくっきり叩くようにしていて、とてもインパクトがあります。風車という描写に加え、イェヌーファの不安な心情も表しているようです。これに慣れてしまったので、通常の演奏に違和感を覚えてしまったのです。

これまで、同じように叩いている演奏に出会ったことがありませんでしたが、今回、見つけたクーベリックの演奏は、若杉さんの演奏と同じように強めに叩いているのです。やっと見つけたという気持ちです。
全体的に熱のこもった演奏ですが、特に2幕は圧巻と思います。
第2幕の出だしは、強く集中力をもって奏され、この悲劇的な様相を否が応でも高めていす。教会のおばさんとシュテヴァとのやりとりは鬼気迫るものがありました。
第1幕で、シュテヴァが兵役を免れて風車小屋に戻ってくるときの民謡調の歌と踊りの場面では、音が入り混じって、メロディがよく聴こえないのが残念です。
ラッツァを歌うコクランは、声に張りがあって素晴らしいです。

ヴァルナイ、ベニングセンとフリッチャイと共演したことのある歌手が出演しているのも感慨深いところです。ヴァルナイは、1954年ヒューストンで「ワルキューレ」の演奏会形式での演奏に、ベニングセンは、1960年の「フィガロの結婚」の録音に参加しています。
(当時、録音したテープをどうしたのか覚えていません。テープが伸びて廃棄したのか、紛失したのか、どこかにしまい込んであるのか・・・。また聴きたいものです。保存している方、いらっしゃらないでしょうか?)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その61

2022-08-26 17:32:46 | その他
昨日、4回目のワクチン接種を受けました。
1回目、2回目はファイザー製、3回目はモデルナ製、そして今回もモデルナ製でした。

ファイザー製のワクチンのときは、接種翌日あたりから接種部位の痛みがあったくらいでしたが、3回目のモデルナ製ワクチンでは、接種部位の痛みと、解熱剤を飲むほどではないものの発熱があり、翌日は寝ていました。

今回はどうだったかというと、同じように接種部位の痛みと発熱がありました。
今朝の1時頃から発熱し、眠れなくなりましたが、頭を冷やしたところ4時くらいには少し下がったようで、朝まで寝られました。
朝、起きて熱を測ったところ、36.9度でした。
これで下がっていくのかなと期待していたのですが、お昼ころからまた熱が上ってきたようで、結局、寝ました。
そして、夕方、起きて熱を測ってみると37.1度でした。
少し楽になったので、これから下がっていけばよいのですが。
接種部位の痛みは、それほどではありませんが、今回は背中が痛くなったり、膝の痛いところがさらに痛くなったりしましたが、これがワクチン接種と関係あるのかはわかりません。

ワクチン接種の副反応は嫌なのですが、第7波での新型コロナの有症状者の症状が、激しい喉の痛み(水分をとるのも、つばを飲み込むのもツライ)と40度くらいの熱が続くという人が多いようなので、それなら一日副反応を堪えるほうがましかなという気持ちです。(もちろん初めて接種するときは、どういう副反応がでるかわからないので、賭けをしたような気分でしたが)
しかし、ワクチンを接種しても感染する人もいるようなので、もし感染したときどんな症状になるか不安です。
何はともあれ、感染しないよう引き続き、対策を徹底していくしかないのかなと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルスについて その60

2022-08-21 17:20:13 | その他
現在の新型コロナウイルスの感染状況をどう捉えればよいのでしょうか。
第7波になって、感染者数が第6波の2倍以上になっていますが、以前のような行動制限はありません。
いったんは、横ばいから減少に転じたかと思ったのもつかのま、お盆休みの人出増加が要因となったのか、また増加に転じています。
医療機関は感染者やその他の患者でごった返し、診察や入院できない、検査もできない状況に陥っているところもあるようです。
一部の交通機関や郵便局などでは感染者が増え、必要要員を確保できなくなり、一時休業や運転本数を減らして運転するなどする事態になっています。
亡くなられる方は300人を超えた日もあり、過去最高を超えそうです。
そのうちの何割かの人は、家族や身内から感染して死に至ったという人もいるでしょう。

そもそも感染者数でなく、医療確保や死亡者を出さないようにという対策をとっていたはずなのに、この状況では破綻していると言わざるを得ないでしょう。

行動制限がないということは、個々人がどうするか判断しなくてはなりません。
その判断の結果、前に触れたように身内に感染させ死に至らせたということもあるでしょう。感染させたと思っている人は、どんな思いでいるのでしょうか。そういう悲劇が毎日、何件も続いているのだと思います。

自己判断でその人なりの自粛をしている人は多くいると思います。その中には居酒屋での飲食を自粛している人もいるでしょう。
行動制限がかかっているときは、国からそれなりの補助がでましたが、今は何もありません。どちらがよかったのでしょう。(もちろん国のお金を使わなくて済み、のちのちの税金になっていかないという点からは、今のほうが良いですが・・・)

そういう私は、感染状況をにらみつつ、現在は数週間に1回の買い物を除き、外出自主自粛をしています。

参考までに、バズフィードジャパンが京大の西村先生に取材した記事を本日ネットで公開しています。西村先生は、データを統計手法で分析をしてさまざまな提言をされていますが、今回の記事のキーワードは「新型コロナを『当たり前の感染症』として受け入れた場合、感染者はインフルの数倍から10倍」と「大量の高齢者の死」。その条件や詳細は記事をご確認下さい。
楽観できるような状況ではないように思えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お花

2022-08-20 16:34:41 | 写真
新型コロナ感染拡大に伴い外出自主自粛中なので、菜園のお花を撮りました。
今咲いているお花たちです。
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日聴いた曲

2022-08-13 17:21:53 | フリッチャイ
○バルトーク ピアノ協奏曲第2番 アンダ(Pf)、フリッチャイ/スイス音楽祭管弦楽団 1956年8月22日(ライヴ)

今年1月にAuditeから発売されたもの。3月には日本語の解説が加えられた盤も発売されています。
この演奏は、すでに1989年にルツェルン音楽祭50年(1988年)を記念してReliefから発売された盤を持っており(2010年2月16日にこのブログで紹介)、音質に特に不満があったわけではなかったので、購入しようか半年以上迷っていました。
でも、音質が向上しているのではないかという期待と、日本語解説がどのようなものか興味があったため、遂に購入しました。

AuditeのCDは、例えば「ランメルモールのルチア」のように、それ以前に発売されていた盤(MELODRAM盤、WALHOLL盤)で聴かれたテープの伸びと思われる箇所を見事に修復しているなど、めざましい改善がなされていますが、一方で、後から付け加えられたような妙なノイズ(ピーともビーともいうようなかすかな音、特にモーツァルトの40番ライヴ)が気になっていました。
今回のCDではどうだったかですが、音質は臨場感に溢れ、特に終楽章ではとても迫力を感じました。一方、やはり気になるノイズがありました。そこで、Relief盤と聴き比べてみると、その原因らしきものがわかりました。
演奏が始まって1分42秒くらいのところで、Relief盤では咳払いが入っているのですが、Audeite盤ではそれが消されていて、小さい音ですが不自然なノイズになっているのです。これはいただけないと思います。他にも同じようなノイズがありますが、といって咳払いが全て消されているわけではありません。

ジャケットには、恐らくその時と思われるアンダと撮った写真と、1960年にベートーヴェンの三重協奏曲を演奏したときに、ソリスト3人と撮った写真がありますが、恰幅のよい元気そうな姿と病気でやせ細ってしまった姿を同時に見ると、やるせなくなります。
なお、日本語の解説では、フリッチャイについてなんら新しい情報はありませんでした。Auditeの解説には、初めて見るこの2枚の写真と、この日演奏された他の2曲(ガランタ舞曲と英雄交響曲)も紹介されていて、新たな収穫でした。(実は、以前収集したデータと異なっていたので、新たな疑問にもなりましたが)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フリッチャイ新譜

2022-08-08 16:16:35 | フリッチャイ
カナダのDOREMIというレーベルから次のフリッチャイの新譜が発売されます。
○ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番第1楽章 フライシャー(Pf)、フリッチャイ/サンフランシスコSO 1953年11月29日
これは、CDショップ・カデンツァさんの情報で、CD2枚組のフライシャーのライヴ集の中に収められています。ライヴ録音か放送録音かは不明とのこと。演奏会は、11月26、27日だったので放送用に録音したものかも知れません。
1楽章のみではありますが、初めてサンフランシスコSOを指揮した演奏の発売なので、貴重です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜘蛛の巣

2022-08-05 17:52:15 | 写真

2~3m離れている木と木の間に蜘蛛の巣ができていました。
これだけの距離の間にどうやって作ったのだろう。
昨日の雨粒が巣に付いていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする