○ベートーヴェン 「エグモント」序曲
○ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番
○シューマン 子どもの情景より「詩人は語る」
○シューマン 交響曲第3番「ライン」
伊藤恵(Pf)、秋山和慶/群馬交響楽団 2013年5月25日(ライヴ)
先月の定期演奏会の録音をNHK-FM(前橋)が放送したもの。
演奏会でも、とても感動しましたが、こうして録音を聴いても、そのときの感動そのもの。
例えば、ラインはいつくかCDを持っていますが、それと比較しても最上位に位置するような演奏であると思います。とても活き活きとしていて、各楽器がも絶妙なバランスで鳴っています。
○ハイドン 交響曲第82番「熊」
○C.Ph.E.バッハ フルート協奏曲
○R=コルサコフ くまんばちの飛行(アンコール)
○シューベルト 交響曲第5番
新村理々愛(Fl)、パカカル・ヴェロ/群馬交響楽団
今回の定期は、私にはまったくといってよいほど馴染みのない曲ばかりでしたが、とても親しみやすく、楽しむことができました。そして3曲とも素晴らしい演奏でした。
ハイドンの交響曲は、知らない曲でもハイドンだなとわかってしまいます。さらにハイドンには茶目っけがあるようで、驚愕とか告別とか交響曲の中に遊びのような場面があります。
この「熊」も、ハイドン自身が意識したかどうかは分かりませんが、4楽章での熊のような動きはなるほどと納得させられました。最後には、ティンパニがゴロゴロ鳴るなど、ここにも茶目っけを感じました。
バッハの次男、C.Ph.E.バッハのフルート協奏曲は、1、2楽章は、まるでバッハを聴いているようでしたが、3楽章は早いテンポでなんともハチャメチャ。フルートの新村さんは、柔らかく暖かい、また2楽章ではどこか陰影のある音色を奏でていましたが、3楽章ではメリハリのあるきびきびした演奏で、とても素晴らしかったです。
シューベルトの交響曲は、3楽章は解説に書いてありましたが、モーツァルトの40番を思わせました。早いテンポのところでは、ぐいぐい引っ張っていくような推進力があって、とても躍動感がありました。
(群馬音楽センター)