辛島美登里 Smile and Tears~微笑みの島~
○永遠の楽園
○笑顔を探して
○涙のリフレイン
○イエスタディ
○夏色物語
○サイレント・イヴ~Summer Version~
○星とワインとあなた
○笑顔
○Half and Half~私自身~
○頑張って、頑張って・・・
○瞳・元気~都会のひまわり~
○気をつけて
○Keep On "Keeping On" 永野椎菜(作詞)
○最後の手紙
○プレイバックpart2 阿木耀子(作詞)、宇崎竜童(作曲)
今年の4月、初めて辛島さんのコンサート(埼玉県のイオン上里店でのミニ・コンサート)を聴きにいった折に購入したCD。
この当時は、辛島さんの曲について知っているのは「サイレント・イヴ」のみで、あとはこの日聴いた曲がいつくか収録されていればよいという基準で選んだCDです。
ところが、このCDは、新たに編曲したもので、特に「サイレント・イヴ」は小野リサさんの編曲で、まさにボサノヴァ。テンポも極端に言えば倍くらい速くて最初戸惑いました。かつてクレーメルが四季を演奏したとき、冬の2楽章のテンポに驚いたのと似た気分です。
そんなことでしばらく聴いていませんでしたが、あらためて聴いてみて、これはこれでまた違うあじあいがあってよいと感じるようになりました。
永遠の楽園、涙のリフレイン、夏色の物語、気をつけて、最後の手紙など、しっとりした曲が、彼女の澄んだ歌声で心に沁みいるようです。
○ドヴォルジャーク 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」 クーベリック/ベルリン・フィル 1973年2月
○ドヴォルジャーク 交響詩「野鳩」 クーベリック/バイエルン放送交響楽団 1974年6月
ズロニツェの鐘は、1楽章は大変壮大な演奏ですが、2楽章が早めのテンポで、ちょっと軽めに感じてしまいます。もう少しテンポを遅くした方がよいと思います。3、4楽章も遅めなので、どうも2楽章だけ浮いてしまう感じが否めません。
クーベリックは、ヴァイオリンを対向配置にしていますが、その効果が一番あらわれているのが4楽章の出だしです。オーボエで主題が出たあとの経過部で、ヴァイオリンがピチカートとアルコで同じ動機を2回奏する部分がありますが、同じ繰り返しではなく、1回目と2回目とで第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンで受け持ちを変えているのです。この辺は、対向配置でないと気付きません。(もちろん総譜を見ればわかることですが)
野鳩は、ドヴォルジャークが晩年にエレベンのバラード集「花束」を題材に作曲した4つの交響詩の最後の曲です。
あらすじは以下のとおりです。
「葬式の行列が墓場に向かっている。棺のあとを若い未亡人がすすり泣きながらついていく。しかし彼女の悲嘆は自分が夫を毒殺したことをかくすための演技にすぎなかった。若い未亡人はまもなく別の男と結婚する。亡夫の墓のそばのブナの木のこずえに、一羽のはとが巣をつくり、クークーと悲しげに鳴く。女はそれを聞いて罪の恐ろしさにおびえ、谷に身を投げて命をたつ。」(CD解説から)
曲はまさにこのあらすじに沿って、その情景をよく表出していると思います。
○ヤナーチェク 利口な女狐の物語 マッケラス/ウィーン・フィル他 1981年3月
先月、84歳で亡くなったマッケラスがウィーン・フィルと録音したヤナーチェクの主要オペラのうちの1組。
ウィーン・フィルの圧倒的な底力をもとに、めりはりをくっきりとした見通しのよい演奏です。
「女狐」は、森や動物などメルヘン的な面に目が行きがちですが、私は人間を扱っている部分が好きです。
2幕2場のパーセックの宿での会話やそれに続く幕間音楽、3幕でもやはり2場のパーセックの宿での会話から続く幕間音楽、ここでは老いを迎えた悲哀がひしひしと感じられます。
1幕2場での夜明けの場面、3幕1場から2場への幕間音楽は、とても描写に富んだ音楽で、好きな部分です。
○田上えり(作詞)、田上みどり(作曲) 水色の恋 天地真理
○安井かずみ(作詞)、浜口庫之助(作曲) 小さな恋 天地真理
○小谷夏(作詞)、森田公一(作曲) ひとりじゃないの 天地真理
○山上路夫(作詞)、平尾昌晃(作曲) ふたりの日曜日 天地真理
○山上路夫(作詞)、森田公一(作曲) 恋する夏の日 天地真理
○安井かずみ(作詞)、森田公一(作曲) 恋と海とTシャツと 天地真理
○山上路夫(作詞)、森田公一(作曲) 海にたくした願い 天地真理
○小谷夏(作詞)、森田公一(作曲) さびしかったら 天地真理
○山上路夫(作詞)、森田公一(作曲) ギターをかかえて 天地真理
○安井かずみ(作詞)、森田公一(作曲) 遠い夏 天地真理
○安井かずみ(作詞)、森田公一(作曲) ミモザの咲く頃 天地真理
○山上路夫(作詞)、森岡賢一(作曲) いつもの曲り角 天地真理
昨日の夏休みコンサートでひょんなことから天地真理さんの曲を思い出しましたので、さっそく古いCDとLPを引っ張り出してきました。
最初の6曲は、1985年に発売されたベストCD(左の写真)から好きな曲を選んだもの。1971年から74年までのシングルのヒット曲です。
一方、後半の6曲は、「若葉のささやき/さよならだけ残して」という1973年発売のLP(右の写真)の後半に収められている曲。高校の頃、FM放送で聴いて気に入り、後にLPを中古で購入しました。
○ドラゴンクエスト(序曲のマーチ)
○スーパーマリオブラザーズ
○ゼルダの伝説メドレー
○キングダムハーツ(テーマ)
○FINAL FANTASY X(ザナルカンドにて)
○FINAL FANTASY IX(独りじゃない)
○シューベルト 軍隊行進曲第1番
○ヴェルディ 「アィーダ」から凱旋行進曲
○久石譲 オーケストラストーリーズ「となりのトトロ」
・さんぽ
・五月の村
・ススワタリ~お母さん
・トトロがいた!
・風のとおり道
・まいご
・ネコバス
・となりのトトロ
○スーパーマリオギャクシーズ II(アンコール)
TARAKO(案内人、語り)、竹本泰蔵/群馬交響楽団
毎年この時期に開催している夏休みコンサート、今年で9年目とのこと。
今年は、前半ゲーム音楽、後半はTARAKOさんの語りを交えてのトトロのオーケストラストーリーズでした。
コンピュータ・ゲームは全くやらないと言ってよいですが、それにつけられた音楽は大変素晴らしい曲が多いと思います。
今日の曲の中では、ゼルダの伝説が、ストーリーを想像させる素晴らしい曲であったと思います。またFINAL FANTASY Xの「ザナルガンドにて」もとても美しい曲でした。
次の「独りじゃない」で天地真理の「ひとりじゃないの」を思い起こしていたところ、TARAKOさんも同じことを言って思わず笑ってしまいました。
これがわかった世代はどのくらいいたのだろうか?
アンコールの曲について、ちょっとウィキペディアで調べてみたところ、作曲は横田真人、近藤浩治、永松亮の3人、オーケストラはマリオギャクシーオーケストラ、指揮はなんと今日の指揮者、竹本さんでした。
トトロはビデオを持っているので、ストーリーを思い出しながら音楽を聴きました。
(富岡市かぶら文化ホール)
○ドヴォルジャーク 交響曲第7番 ケルテス/ロンドン交響楽団 1964年3月
○ドヴォルジャーク 交響曲第8番 ケルテス/ロンドン交響楽団 1963年2月
両曲ともケルテスの推進力ある躍動感が魅力的です。
7番では、第1楽章の展開部の勇ましい勢いは、他の指揮者では聴けません。勢い余って多少上滑り気味なティンパニが逆に迫力を生んでいます。
2楽章ではうって変わって、非常にデリケートに丁寧に主題を扱っていますが、中間部では、またティンパニが目立っています。
全体的にホルンが質感のある吹き方で全体を引っ張っているようです。ただ、終楽章の第1主題が提示されて全合奏になる部分でトランペットが何回か鳴るところで、最後に吹くとき後に回ってしまって殆んど聴こえないのがちょっと残念です。
8番は、3楽章の優美さ、終楽章の推進力が素晴らしいです。ここでもホルンは存在感ある吹きっぷりです。