○ベートーヴェン 「フィデリオ」序曲
○ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」
谷原めぐみ(S)、小林久美子(Ms)、吉田浩之(T)、青山貴(Bs)
広上淳一/群馬交響楽団、沼田第9をうたう会
とても素晴らしい演奏でした。全体に早めのテンポでしたが、適切な表現ではないかも知れませんが、かゆいところに手が届くような、そんな演奏でした。特に3楽章は美しかったです。ヴィオラがテーマを奏でるのにうっとりしました。
また、4楽章は独唱、合唱そしてオーケストラがそれぞれ力の限りを発揮して迫力ある演奏でした。
今日は、曲の途中での拍手が多かったです。1楽章の終わり、2楽章の終わり、そして極めつけは4楽章の途中、最初の合唱が一段落したとき。このときはさすが驚きましたが、曲を中断することはありませんでした。まるでオペラで独唱者が素晴らしい歌唱を終えたあとの拍手を聞いているようでした。合唱団の応援の人が大半を占めているのでしょうから、こういうことも許されるのかなと思いました。
駅から会場までは、往き帰りとも徒歩になってしまいました。往きでは坂を登るのに息が切れてしまいました。帰りは帰りで列車の時間が迫っていたため、走って帰り、とても疲れました。往復6km弱、往き40分、帰り25分。
沼田の人はこの坂道を毎日、行き来しているなんて、とても偉いと感心しました。
(利根沼田文化会館)
「SLみなかみ」号に乗って、水上へ行ってきました。
水上駅では、水上温泉のイメージキャラクター「おいでちゃん」がお出迎えとお見送り。以前、グリーンドームでお会いしましたが、とってもかわいくておちゃめなキャラです。
水上館で昼食と温泉を満喫、帰りも「SLみなかみ」号で帰途につきました。
水上駅には、新しい塗色の185系が留置線にいました。
昭和35年、80系電車による準急「草津」号が誕生、長野原線内は、C11に引かれて上野~長野原間を直通運転されるようになったのです。今回の塗色は、その誕生当時をイメージしたとのことです。
(左:客車に連結、発車を待つ「SLみなかみ」号、右:人気者の「おいでちゃん」)
(新塗色の185系)
○グリーグ 朝(ペール・ギュントより)
○ロッシーニ 空はほほえみ(セビリアの理髪師より)
○与田準一(作詞)、芥川也寸志(作曲) ことりのうた
○青島広志(作詞)、モーツァルト(作曲) 恐れるな若者よ(魔笛より)
○オリヒン(作詞)、(作曲者不詳) 仕事の歌
○グノー 私は仕事に生きたい(ロミオとジュリエットより)
○野坂昭如(作詞)、越部信義(作曲) おもちゃのチャチャチャ
○シューベルト 菩提樹(冬の歌より)
○モーツァルト パパゲーナ、可愛い人よ、子鳩よ、恋人よ(魔笛より)
○モーツァルト パ、パ、パ、パパゲーナ(魔笛より)
○R=コルサコフ 若い王子と王女(シェエラザードより)
○加藤直(作詞)、青島広志(作曲) 火の山は眠る(火の鳥・ヤマト編より)
○J.シュトラウス 春の声
○モーツァルト もう飛ぶまいぞこの蝶々(フィガロの結婚より)
○青島広志(作詞)、トスティ(作曲) 最後の歌
○青島広志(作詞)、ショパン(作曲) 別れの歌
○井出隆夫(作詞)、福田和禾子(作曲) 北風小僧の寒太郎
○プッチーニ 愛らしい女よ(ボェームより)
鐡山美子(S)、小野勉(T)、和田ひでき(Br)
青島広志(Pf、Cond)/群馬交響楽団
青島広志さんと群響によるコンサート、今年で3回目とのこと。
今回は、オスカー・ワイルドの童話「幸福な王子」の物語を既存の曲をそのまま用いたり、詩を新たにつけたりして、歌芝居にしたものです。
あらすじは「銅像になっている王子が、(南の国へ帰ろうとしているツバメに依頼して、)自分の持っている宝物を貧しい人々に次々と分け与え、最後には南の国へ帰れなくなったツバメと一緒に溶鉱炉に入れられ溶かされてしまう」という話です。
選曲・演出ともに素晴らしく、楽しめました。残念なのは、ちょっとお客の入りが少なく、会場の半分程度でした。
そういう私も、当初聴きに行く予定ではありませんでしたが、朝日ぐんまにチケットプレゼントがあったため、応募したところ当選したという次第です。
(ベイシア文化ホール)
○スメタナ 「わが祖国」 アーノンクール/ウィーン・フィル 2001年11月3~7日
アーノンクール、ウィーン・フィルとどちらも「わが祖国」とはあまり縁がないように感じますが、中々ユニークな演奏を展開していて一聴に値するのではと思います。
「高い城」の冒頭、ハープを左右に配置しているため、左右から交互に聴こえ、とても新鮮でした。なぜ今までこういう配置をしなかったのかと思います。
「モルダウ」では、最後の2つの和音をゆったりと長めに奏していて、どこか脱力感を感じさせます。
「シャールカ」、「ボヘミアの草原と牧場から」もテンポのとり方に面白いところがあります。
「ブラニーク」の終わりの部分では、徐々にテンポを落としていき、これもまた脱力感を感じさせ、ユニークな演奏を終わります。
CDの写真はテルデック盤ですが、この盤はすぐに発売中止になり、後に他のレーベルから発売されましたので、めずらしいのではと思います。
飯島真理/Europe
○Brand New Day
○三日月のカヌー
○Interlude J.スチューダー(作曲)、飯島真理(アコーディオン)
○La Pluie~雨~
○Just Be Yourself
○テニスに行こう
○日本語で話していいですか?
○So Beautiful
○恋愛
○For The Boys
飯島真理さんの14枚目のアルバム。
前作あたりから少し声の衰えを感じるようになりました。
そんな中で、素晴らしいのは、La Pluieとその前奏曲とも言えるInterludeです。
Interludeは、飯島真理さんがアコーディオンで哀愁を帯びたメロディを奏でます。続いて暗い雰囲気のLa Pluieが始まります。声が衰えちょっと苦しげに歌うところが、却ってこの曲の哀しい雰囲気の曲にぴったりしているように思えます。
○バーバー 管弦楽のためのエッセー第1番
○シベリウス 交響曲第3番
○ウォルトン ベルシャザールの饗宴
R.コレット(Br)、B.エリン/群馬交響楽団・群馬交響楽団合唱団
今回の定期は、全て初めて聴く曲なので、ちょっと気のりしなかったのですが、聴いてみたら、3曲とも楽しめました。
特にバーバーの曲はよかったと思いました。
シベリウスは、解説には「静かな抒情」と書いてありましたが、実際聴いた感想とすれば、静かな曲ではないと感じました。緩除楽章もアンダンテで早めのテンポなので、私は抒情に浸る気分にはなれませんでした。1楽章だったと思いますが、ヴィオラが同じようなフレーズを延々と弾き続ける箇所があり、その根気に感服しました。
ウォルトンの曲は、出だしの男声合唱がもう少し迫力あるとよいと感じましたが、その後は、オケの迫力に圧倒され続けました。
(群馬音楽センター)