○モーツァルト 「魔笛」序曲
○モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
○バッハ ???(アンコール)
○ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」
○シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ(アンコール)
松田理奈(Vn)、松沼俊彦/群馬交響楽団
魔笛は、出だし、ちょっとぎこちないかなと感じましたが、その後は乗ってきました。展開部の始まりの3つの和音のテンポがとても早く、ちょっと変わった印象を受けました。
「トルコ風」は、1楽章のヴァイオリンの出だしのところが好きですが、今日もがとても素敵でした。3楽章は、独奏ヴァイオリンと、弦のトップ奏者とのかけあいが楽しめました。
休憩の後、指揮者の松沼さんとヴァイオリンの松田さんのトークがありました。
松沼さん「松田さんは、なんとかという○○○○屋の○○○○が好きだとか・・・」
松田さん「そんなことも話すのですか?イメージが変わってしまう・・・」
松沼さん「却って親しみがあってよいのでは・・・」
松田さん迷惑そうでした・・・
新世界は、とてもよかっとと思います。そういえば、松沼さんの指揮では、昨年の1月に熊谷で聴いていました。
1楽章は、序奏でのティンパニが印象的でした。ただ、序奏の最後のところのティンパニは、個人的にはいきなりトレモロでなく、1回叩いて2回目にトレモロにするのが好きなのですが。提示部で小結尾主題をフルートがとても表情豊かに吹いていて印象的気でした。コーダは熱がこもっていて、とてもよかったです。
2楽章は、出だしちょっと合わなかったかなと感じました。私の感覚では少し早めのテンポですが、特に中間部が美しかったです。
3楽章は、きびきびとした、終楽章は堂々とした演奏でした。
アンコールは、アンダンテ・フェスティーヴォ。ドヴォルジャークの曲と思った方が多いのでは。
(利根沼田文化会館)
○ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」 ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1979年3月1、2日
○ドヴォルジャーク スケルツォ・カプリチョーソ ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1980年5月2、4、8日
この新世界をLP時代に購入して、とても驚嘆したものです。
テンポがとにかく遅く、特に1楽章の序奏は、とてつもなく大きく、広く、雄大で他に真似のできない内容です。
ホルンの響きは、深みがあり、序奏最後のティンパニの強打は、それまでも遅かったテンポをさらに遅くして、劇性を持たせています。
主部も遅いテンポですが、穏やかに推移しています。
2楽章も遅いテンポでじっくり演奏しています。中間部ではさらにテンポを落としています。
対して3楽章は早めのテンポ設定をしていて、1、2楽章ほどの印象はなく、平凡な演奏です。
4楽章は、序奏から主部に入る前、主部の2小節前の3つの和音をアクセントを強く刻んでいて、ちょっとやり過ぎかなと思います。
スケルツォ・カプリチョーソは、ホルンが中々良い感じです。
○ドヴォルジャーク 交響曲第8番 ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1980年5月2、4、8日
6、7番は、ちょっとごつごつした感じがしたのに対して、この8番は、自然な流れで音楽が推移していき、とても素晴らしい演奏と思います。
1、2楽章はとても遅いテンポです。
1楽章の序奏は、とても柔らかく穏やかです。1楽章展開部、そして2楽章の終わりで曲が盛り上がる部分で、大きくテンポを落とし、より一層の盛り上がりを見せています。トランペットはキラキラと輝かしい音を鳴り響かせています。
また、1楽章再現部で第1主題の途中から急にテンポを落としていて、はっとさせられます。
3、4楽章は前2楽章のような遅いテンポではありませんが、充実した中身の演奏です。
○マスカーニ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲
○グノー あやつり人形の葬送行進曲
○J.シュトラウスⅡ 美しく青きドナウ
○モーツァルト 交響曲第1番から第2楽章
○モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」から第4楽章
鈴木織衛/群馬交響楽団
土曜日の定期のあと、池田さんと話していて、県議会で演奏するという話がありました。群馬県議会は、2月の定例会の最初にいつも群馬交響楽団の演奏を行っているのですが、いつも、週半ばの平日なので、今年も聴きに行けないなと思って日程等は確認しませんでした。
その後、いつも群馬テレビニュースで放送されるので、録画しようとして県議会のウェブページで日程を確認したところ、今日の10時30分からでした。
実は、今日は、ちょっと用事~といっても1~2分で済む用時ですが~があったので、お休みを頂戴していたのです。とてもラッキーでした。
手続きの仕方を確認すると9時から傍聴を受け付けするとのこと。まさか満員ということはないと思いましたが、念のため9時前に県議会に行きました。
ところが、受付場所が???。ちょうど事務局のT氏がいたので、聞いてみたところ時間になると受付ができるとのこと。結局、9時過ぎに受付が設営されたので、受付をしました。他は誰もいませんでした!
でも早く来たのでリハーサルを拝見させていただきました。(失礼しました。)
オーケストラは、議員席と県側の席の間のそれほど広くはないスペースに、横に長い配置になっています。ティンパニは、議員席の、ハープは、知事席の横にはみ出していました。オーケストラ・ピットに入っているような感じでした。
カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲は、つい先日も聴きましたが、とても美しい曲です。このあと悲劇が訪れるとは思いもよりませんネ。
グノーのあやつり人形の葬送行進曲は、初めて聴く曲でした。ヒチコック劇場のテーマソングに使用されていたことも知りませんでした。
もっと知らなかったのは、美しく青きドナウ。この曲が映画音楽に使用されていたなんて全く知りませんでした。青きドナウは青きドナウそのものであって、映画音楽といった印象はまったくありませんでした。演奏は、ときどきニヤリとさせられるようなテンポの変化があって、楽しめました。
モーツァルトの最初と最後の交響曲。テーマが同じというお話がありましたが、やはり曲としては、ジュピターの方が数段素晴らしい曲と感じました。
写真は県議会棟、上の丸いところが本会議場です。右側には県庁があります。
(群馬県議会議事堂本会議場)
○尾高惇忠 オーケストラのための肖像
○ハイドン 交響曲第102番
○R=コルサコフ シェエラザード
広上淳一/群馬交響楽団
とても気持ちのよい演奏会でした。
広上さんの指揮はとても明確で、やりたいこと、表現したいことが素直に伝わってくるようでした。
特に、ハイドンの交響曲はめりはりのある素晴らしい演奏だったと思います。初めて聴く曲でしたが、最初から最後まで堪能できました。広上さんは、指揮棒を用いないで、身体全体で右に、左に、上にと大きな動きで表現し、見ていても楽しめました。
(群馬音楽センター)
○ドヴォルジャーク 交響曲第7番 ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル 1980年3月1、2日
こちらも遅いテンポ。印象は第6交響曲と同じです。各楽器が前面に出て充実しているのですが、もう少ししっとり感、しなやか感があるとよいのですが。