○ヴィヴァルディ 「和声と創意への試み」から「四季」 ミケルッチ(Vn)、イ・ムジチ合奏団 1969年9月
○ヴィヴァルディ 「調和の幻想」から第6、8、10番 ミケルッチ(Vn)他、イ・ムジチ合奏団 1962年
ロベルト・ミケルッチ/イ・ムジチ合奏団の「四季」。
フェリックス・アーヨ盤に比べてメリハリの効いた明快な演奏で、私にとってこの曲のオーソドックスになりました。実際、この演奏は長らく「四季」の代表的名盤としての地位にありました。
「調和の幻想」は、第8番の2つのヴァイオリンのための協奏曲が好きです。
この曲は、学生だった頃、学生アンサンブル(だったように記憶していますが、記録が残っていません。)のコンサートで初めて聴いて、その憧れに満ちた旋律に魅了されたものでした。
○ブラームス 交響曲第4番 バルビローリ/ウィーン・フィル 1966年12月7~9日、1967年12月4~19日
○ブラームス 大学祝典序曲 バルビローリ/ウィーン・フィル 1966年12月7~9日、1967年12月4~19日
ゆったりとしたテンポで、非常に気品高い演奏です。
遅いテンポのブラームスの4番というとジュリーニや、チェリビタッケ、K.ザンテルリンクを思い起こしますが、バルビローリの演奏は、ジュリーニみたいに重戦車みたいな重厚な演奏でなく、とても穏やかです。そして、ウィーン・フィルの渋い弦、そして木管楽器の音色が絶品です。
第1楽章は、いわゆる「騎士の動機」を提示部では非常にゆったりと、再現部ではテンポを速めて演奏しており、変化を持たせています。4楽章は、特に遅いテンポ、壮大な伽藍を繰り広げています。
○武満徹 グリーン
○グリーグ ピアノ協奏曲
○リスト ラ・カンパネラ(アンコール)
○ブラームス ワルツ(アンコール)
○ファリャ 三角帽子 第1組曲、第2組曲
アリス=紗良・オット(Pf)、広上淳一/群馬交響楽団
武満もファリャも初めて聴く曲でした。グリーグも1975年2月8日、群響152回定期で聴いて以来でした。
ファリャはとても楽しく聴けました。全曲、切れ味鋭く、力強く、勢いにのった演奏でした。どこかで聴いたような旋律があって何の曲かと考えていたら、スペインの庭の夜ということを思い出しました。
グリーンは、寒気を感じるような音楽でした。この熱い時期に合っていました。
グリーグは今一つ印象に残りません(いや、目を閉じていて記憶に残っていない)でした。どうもあのドラマチックな出だしからして余り好きでは・・・。アンコールのラ・カンパネラは、素晴らしい演奏に感激しました。
(群馬音楽センター)