mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

森林浴のお陰か?(2)フィトンチッドの効用

2023-06-28 06:52:55 | 日記
 自然生態園と南西側の「セゾンガーデン」と南東側の「四季の森」がどう違うのか私には分からなかった。ただ自然生態園にはミズスマシの池とかトンボ池と名付けられた池があり、モリアオガエルの卵が白い泡に包まれてまだ池の上の木にぶら下がっていた。ああ、あれが孵ってオタマジャクシが池に落ちるころには、サンショウウオがいち早く孵って餌として待ち受けていると昔、TVで見たことがある。ウシガエルの野太い声とシュレーゲルガエルのコロコロコロという凸凹の木肌の上を木で擦るような声が響く。人気もない林にカエルの伴奏だ。あっ、痩せガエルならぬ痩せた猫が歩いている。「鳥を食べないでね」と師匠は声をかける。
 昆虫館が設けられ、この公園で採取された昆虫の標本が類別に標本ケースに入れ飾られてあった。蛾や蝶や蜂や虻、カブトムシやクワガタ、カミキリムシやセミに至るまで丁寧に細かく採取されてあった。ミツバチが何十匹と標本にされ、ヘエ、こんなに小さいんだと認識を新たにした。標本にすると干からびて小さくなるのだろうか。
 ヤナギラン、ササユリ,ニッコウキスゲ、シモツケ、ホザキシモツケ、オカトラノオ、カンパニュラ、ミヤマカラマツ、彩りの違うオダマキの花も目に止まり、飽きることはない。花が終わりすでに青い実をつけている「春の花」も師匠が立ち止まって教えてくれる。でも頭に残らない。葉の上にポツンと小さな丸い実が載っているようなツリフネというオモシロイ木の葉もあった。レンゲショウマばかりが群れている区域もある。8月ころが見頃だろうか。
 ナナフシ橋を渡り返して東の四季の森へ行くと、シラネアオイの苑と名の付いた園地に取り囲まれてしばらく歩いた。葉の上に蝶結びをしたネクタイ様を載せているのは蕾だろうか。いやそういえば、奥日光などでは花期は終わっているから、これが実なのか。
 四季の森の,一番奥まったところまで行き、折り返して西の入口へ向かう。そのルートもいくつもに分かれ、池もあり沢も流れている。いかにも赤城山の中腹の地形を活かして設えられている公園だ。
 途中お昼を摂って、こうして歩いて入口に戻ったのは2時半を過ぎていた。4時間余。約7.5km、ほぼ10000歩ちょっと。往復の車が約4時間ほどだから、行動時間は8時間余の外出であった。
 これが「森の散策」と思ったのは、実は翌日になってから。運転を終えていつも感じるのは、ああ、今日も事故に遭わず無事であったメデタシ、メデタシ、である。帰宅して夕方5時前という早い時間だが、リビングのテーブルについて冷やしておいた缶ビールをプシュッと開ける。アメリカ人ではないから、ガラスのコップに注いでグイッと飲む。赤塚不二夫漫画ならば「プハーッ」と吹き出しになる。カミサンがサラダを出してくれる。ゆっくり飲んで気持ちが良い。飲み終わって改めてコップに氷を入れ、焼酎を注ぐ。いつもならビールが余計。この焼酎のオンザロックがいつもの晩酌。飲みすぎたかな。いや今日は大丈夫だ。どれくらい飲めるか、それが後にどれほど尾を引くかが,私の体調のバロメータ。気持ちよく夕食にとりかかり、カメラの写真をパソコンに整理し、風呂に入ってロシアの叛乱の腰砕けにがっかりして床に入った。
 今朝トイレに行こうかどうしようかと思いつつ目が覚めて枕元の時計をみたら、何と5時半に近い。9時間以上も続けて寝入っていた。いや、お酒はすっかり抜けている。この体調の良さは,フィトンチッド、森林浴のお陰か。ぶらついただけなのに、すっかりわが身が洗われたって感じがする。八十路の運動って,このくらいがいいのかもしれないね。


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