mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

八十爺、七夕の感懐

2024-07-07 08:12:47 | 日記
 日付が身から遠くなっている。今、日付を入れて、おっ、七夕だとおもう。ブログのプロバイダから「1年前の記事」というメールが送られて来ている。1年前、梅雨明けに笠ヶ岳へ行こうと考えた動機と山小屋の申し込みをしたことが綴られています。1年前の自分と出会っている感触は、まさしく七夕。おやっ、去年と違うぞという感懐が、湧き起こります。
 先日(2024-07-04)「山は満杯?」でお話ししましたが、今年の梅雨明けの山小屋は、「満」杯でした。去年は、それより2日後でも山小屋が取れたのです。なんだ、この違いは、とおもいましたね。
  1年前の「07-07」の記事を見て、一つ氷解しました。《「コロナの第九波」という公的な警告が出た》とあります。
 今年はすっかり解放されて、ほぼインフルエンザとおなじになっています。四日間共に旅をした方から「コロナ陽性でした」と知らせがあり、同行の人から「キットで調べたら陽性でした」と続報が入る。カミサンは「濃厚接触者になっちゃった」と友人へ伝えるとか、別の集まりでは「感染し、夫に染しちゃった」と欠席連絡が入るなど、頻繁に遣り取りが交わされています。その解放感が、山小屋の予約状況に現れているのでしょうか。
 もう一つ考えているのは、この一年で、スマホ大陸の領域が広がっているってこと。アナログ離島育ちのワタシたちは、ますます置いて行かれていっているのかもと、思います。07/04にも記しましたが、予約はすべてデジタル。カレンダーを見ると、「満」と「○」が表示され、申し込めるかどうかが一目瞭然。
 「電話でやってみたら」とカミサンはいう。そうかもしれない。アナログ世代の人はまだたくさんいるのだから、山小屋だってそういう人への対応を準備していないわけがない。だって、宿泊を断ると遭難者を生むことだってあるわけだから。だが、デジタルのカレンダーを一覧すると、予約しようという気力が萎えてしまいます。
 梅雨明け前の山小屋の予約が取れた。登山口にアクセスするバスの予約もまた、デジタル。いろいろやっているうちに二度もバスの予約をしてしまった。それも「バス予約ができました」という「支払い請求」のメールが来てわかりました。はじめ予約したバスの出発時刻を修正しようとしたのが上手く行かず、二つ予約してしまったのです。「お問い合わせ電話番号」があったので、そちらへ電話をして一つを取り消しました。電話の声で遣り取りするのが、なんともアリガタイと感じています。
 そうして昨日、期限前に支払いを済ませ、乗車券は「スマホ保管」「プリンタで印刷」のどちらにするか。後者を選んでプリントアウトしました。その印刷文字の小さいこと。7ポかな、これ。小さくて、眼鏡を掛けなければみえない。スマホ大陸はどこまでも若い人向き。そう痛感した。
 黒部五郎岳を含む槍ヶ岳への、いわゆる裏銀座ルートをお盆過ぎに行こうと考えていました。でもそれは7泊8日。果たしてそんなに身が保つか。そう心配した結果、4泊5日で黒部五郎岳へ行ってみようと、今回の山行を計画した。実は8月の裏銀座は、私の身を案じて、休みの取れる息子が同行してくれることになっている。もし黒部五郎岳を無事踏破できれば、裏銀座のときは雲平山荘へ行くことにして、黒部五郎岳は省略する。そういうことをメールで送った。今朝、返信が来た。「事前偵察、了解です。このところヒマを見て鈴鹿山脈のハイキングをして夏山の体力チェックをしている。山登り体力は付いているようです」とあった。彼は彼なりに、準備をしているのだ。
 山を一緒に歩くのは、彼が高校生の頃の、冬の八ヶ岳・赤岳以来かな。七夕どころじゃないね。40年ぶりか。「ま、父親に付き合う親孝行に感謝だね」と口にしたら、カミサンが「付き添うでしょ」と訂正した。ははは。そうだね。若い女性と手を繋ぐってこともなくて、手をとったり引かれたりってことよね。八十爺の感懐でした。