mukan's blog

つれづれなるままに ひぐらしPCにむかいて

不安定な天気、落ち着かない気分

2024-07-11 07:36:44 | 日記
 35℃を超える暑い日が続く。曇り空かと思うと、暑い日差しが差しかかる。と思っていたら、ポツポツと雨粒が落ちてくる。ザア~と降るのは夜だったから、それほど気にしないで済むが、かつて「夕立」って呼んだのとも違うように感じる。
 図書館へ本を返し、その先の生協まで脚を運んで買い物をしてくる。必ずしも必要な買い物ではないが、歩く動機にはなる。7km、9500歩ほど。まあ、トレーニングというよりも日々の散歩ってところですかね。
 個人紙「ささらほうさら・無冠」今月号のコピーをする。スーパーのコピー機をつかう。硬貨しか受け付けないから、千円札を五百円に交換してもらう。ところが、五百円玉がコピー機に受け止めてもらえない。ああ、これ、新しい硬貨だ。2021年11月に、五百円玉が新しくなった。この機械は、古いヤツにしか対応していない。
 そう言って、スタッフに代えてもらおうとした。ところがこの二十代の若いスタッフは、「そんなはずはない」と憤然とした面持ちでカウンターを回ってきて、五百円玉を自分で投入する。チャランと音がして、やはり受け付けてもらえない。なんで、と怒りをぶつけるような足取りでカウンターに戻り、五百円玉を代えてくれた。
 どうしてこのスタッフは、「そんなはずはない」と否定したのだろうか。五百円硬貨が何円か前に更新されたのを知らなかったということは、ありうる。だが「そんなはずはない」と確信的にいうのは、ワタシが八十過ぎの爺に見えたからではないか。その前段に、年寄りによって何かいちゃもんをつけられ、苛々していたかもしれない。あるいは家庭で、とろい祖父母の世話を焼いて、鬱積していたのかもしれない。あるいは何もなくても、日頃から年寄りはのろくさいし、デジタル対応がスムーズにできないし、何度教えても覚えないと思っていたのかもしれない。それが八十爺にぶつけられたようであった。
 コピーをとりながら、暫くの間、カウンターの中でテキパキと仕事をしているこのスタッフを目の当たりにすることになった。若いのに、他のスタッフと軽やかに話し、笑い、適切な指示をしているように感じる。ほほう、いい子じゃんとおもう。
 でもそうだなあ、人って、どこで、何を体験し、誰とどう言葉を交わして、体験を腑に落とすというか、ときには癒やしているか、わからない。また、心裡を癒やそうが、苛立ちをそのままにしていようが、いつ誰と向き合い、何を語り合っているか、わからない。だから人が、何かに憤然とし、苛立ちをぶつけようとも、それに触発されて「なんだよ、おまえ。何で俺に当たるのよ」とこちらが息巻いては、事態はますます入りくんで、始末に困るようになる。
 こちらの八十爺は暇に任せて街中をうろうろしているだけだし、人をクールに観察するのを一寸楽しみにしているから、ほほう、この人はどうして? と興味津々でみている。腹は立たない。だが、苛立つ人同士が向き合っていたら、ほんの一寸したことがケンカの原因になる。すぐにトラブルになる。そうだ、かつて通勤電車の中でだまって肩がぶつかるような振る舞いをした若い男に「気をつけろよ」と注意した中年男性が、激しくかみつかれていたことがあった。そのとき座っていた私は若い人に、そりゃああなたが悪いよ、一言声をかけなさいよと、横から口を出そうかと思ったほどだった。都会って、コロナだけじゃなく、「三密」がいけないんだね。
 人の気分は、天気の異常とおなじだ。まだら模様に移り変わり。降るとなると、どさっと降りかかる。晴れるとなると40℃近くに気温を上げ、クーラーを掛けるからますますそれが昂進される。人の振る舞いにも、SDGsを考えなさいよと、COVID-19は伝えていたのかも知れない。