末広の繁華街で、こんなフラッグを見つけました。
先のフラッグには「名店街」とあります。
ここは、昭和28年(1953年)頃、町を明るくしたいとの思いから、スズランの花をあしらった街路灯が設置され、それで「すずらん通り」と名付けられたのだそうです。
現在は飲食店中心で、賑わうのは専ら夜という感じですが、かつては、飲食店の他に、食料品店や金物店、床屋などがあり、賑わいを見せていたそうです。
(「すずらん通り」と呼ばれたエリアはこちら)
現在この通りに設置されている街路灯。
現在は、すずらんではなく、海とカモメのデザインになっています。
もう一か所。
国道44号と交わる北大通のT字路ですが、先の「すずらん通り」の最盛期は、この通りも、T字路ではなく十字路になっていたそうです。
写真のカラオケ店の辺りに、大正7年(1918年)「オペラ館」という活動写真館(「映画館」ではないそうです)があったことから、この辺りの通りは「オペラ館通り」と呼ばれていたそうです。
「すずらん通り」と同様、今となっては「そうなんだ」と思うだけかもしれませんが、そういう歴史があったことを知り、往時の賑わいに思いを至らせることも、町歩きの楽しさの一つだなと、最近は思うようになりました。
(「オペラ館」のあった辺りはこちら)