自宅近くに金沢市総合体育館がある。午前9時すぎにコンビニでの買い物帰りに近くを通ると、体育館を囲むように長蛇の列ができていた=写真・上=。列の光景はこれまで何度か見たことがあるが、これほど長い列は初めてかもしれない。ピンと来た。そうかきょうは大相撲地方巡業の金沢場所か、と。地元出身のあの大の里が出場する。この秋場所で幕内2度目の優勝を果たし、大関昇進を決めた大の里だ。まさに、故郷凱旋の巡業だ。地元の相撲ファンとすれば晴れ姿を見逃すわけにはいかないという心境なのだろう。それにしても長い列だ。
石破総理がきのう能登の震災と豪雨の被災地を視察に訪れ、豪雨被害について「激甚災害」に指定する意向を表明した(6日付・メディア各社の報道)。元日の震災についてはすでに激甚災害を受けており、それに続く指定となる。これによって国からの支援が多岐にわたる。公共施設では学校や病院などの復旧が優先され、道路や橋、上下水道といったインフラも優先される。農業や漁業など一次産業への支援があり、被害を受けた農地や漁港の復旧、農業機械や漁船の修理・再購入の支援が行われる。個々の被災者に対しては、住宅の再建費用や一時的な住居の提供、災害融資の利子補給や、生活再建支援金の支給など多岐にわたる支援が行われる。石破総理の能登視察の「置き土産」だろう。
9月21日の記録的な大雨で河川の氾濫や土砂崩れが起きたため、住家や仮設住宅を離れ二週間経った今でも490人余りが避難所での生活を送っている。このような中、「自衛隊風呂」が珠洲市で再開した。6日付の地元メディアによると、大量の流木や土砂が流れ込み地区全体で断水が続いている同市大谷地区の公民館駐車場で陸上自衛隊が入浴場をきのう開設した。地震による同市での自衛隊による入浴支援は、銭湯などの入浴施設などが復旧したため、8月31日で終了となっていた。しかし、大谷地区は市内中心部とつながる国道の通行止めの状態続いていて、大雨では一時孤立状態となった。男女別風呂で、入浴時間は午後4時から同8時まで。地域の人たちは2週間ぶりの湯船に心が和んだのではないだろうか。これも石破総理の「置き土産」なのかとふと思った。(※写真・下は、自衛隊による入浴支援施設=珠洲市で、2月22日撮影)
⇒6日(日)午後・金沢の天気 くもり
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