石破総理がきょう午前中に能登に入り、地震や豪雨の災害現場などを視察した。新聞・TVメディア各社の報道によると、石破総理は午前中に自衛隊機で能登空港に到着。最初に先月21日の豪雨で住宅4棟が流された輪島市久手川町の現場を訪れた。14歳の少女ら4人が犠牲となっており、石破氏は黙とうを捧げたあと、同市の坂口市長や馳知事から大雨特別警報が出された当時の状況について説明を受けた。この後、避難所となっている鳳至小学校を訪れ、「避難所の環境をできるだけよくしたいと思っている。地震、水害で避難所のみなさんの心が折れそうになっているときが政府の仕事だ」とあいさつした(5日付・北國新聞夕刊)。
続いて、豪雨による床上浸水の被害を受けた同市宅田町の仮設住宅を訪れ、住民の声に耳を傾けた。住民は「(水害で)揃えた物も全部だめになったので、この後の生活がちょっと心配というか、心が折れてしまった」と話し、生活再建への支援を石破総理に直接訴えた(5日付・北陸放送ニュース)。また、浸水前まで仮設住宅で暮らしていた漁協関係者から、漁ができていないことを伝えれられ、石破氏は厳しい表情を見せて「よく水産庁に伝えます」と答えた(5日付・北國新聞夕刊)。
この後、元日の地震で大規模火災に遭った輪島朝市通りを訪れ、犠牲者を悼んだ後、関係者から説明を受けた。坂口市長は同所で新たな建物を建てるため、土地区画整理を行う必要があることなど説明した(同)。午後は大規模な土石流が発生した珠洲市大谷町の現場を見て回った。
一連の視察のあと、石破総理は今回の大雨による災害を国が復旧にかかる費用を支援する「激甚災害」に指定する考えを示し、「日本国中どこで何が起きても、同じ支援が受けられるよう内閣として尽力していく。まず、内閣府の防災担当の予算、人員を飛躍的に拡充し、『防災庁』を創設する」と述べ、準備を急ぐ考えを示した(5日付・NHKニュース)。
就任早々に能登を視察したことで、災害対応や防災行政に注力する姿勢を有権者に印象付けたのではないだろうか。
⇒5日(土)夜・金沢の天気 くもり
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