自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★「記録ずくめの夏」はいつまで続く

2023年09月01日 | ⇒トピック往来

   きょうから9月。それにしても、ことしの8月は異常な暑さだった。最終日の31日、自宅近くの街路の温度計は37度だった=写真・上、撮影午後3時15分=。買い物で街を歩いていても、熱風に煽られるような感じがして、熱中症のことが気にかかった。

   地元の新聞メディアは「猛暑 記録ずくめの8月」の見出しで、石川県内の異常な暑さのさまざまなデータを掲載している。以下、北陸中日新聞(1日付)の記事の引用。

   トピック的だったのは、8月10日に小松市では観測史上最高の40.0度を記録したこと。そして、この日の小松は全国1位の最高気温だった。金沢地方気象台の石川県内11の観測地点がすべて猛暑日となった日だった。

   「熱中症警戒アラート」という言葉が飛び交った。金沢ではきのう31日まで42日連続で気温が30度以上の真夏日となり、1985年の53日連続に迫っている。8月に県内で出されたアラートは24回。実際、消防庁の全国のまとめで、5月1日から8月27日の間に石川県で熱中症による救急搬送は934人に上り、昨年の同時期より281人多かった。         

   日中だけでなく、寝苦しい日も続いている。金沢では25度以上の熱帯夜が39日間連続している。これは、1994年に記録した27日間を大幅に更新している。

   そして、雨が降らない。金沢の8月の雨量は平年は179.3㍉だが、今年は40㍉で平年の2割ほどしか降っていない。自宅近くにある農園では、農作物の葉が枯れるなどしている。農業用水などに利用される金沢市の犀川ダムの貯水率が低下している。8月24日現在の貯水率は24%で、まとまった雨が降らない状況が続くと9月中旬にはゼロとなる可能性がある(25日付・北國新聞Web版)。ただ、市内では手取川ダムや内川ダムからの水道もあり、当面、配水がひっ迫する心配はないという。

   身の回りのことだが、雨が降らないことで、夕方に庭木への水やりが日課となっている。ホースで水まきをすると、強烈な日差しで枯れたように一面茶色になったスギゴケがまた青さを取り戻すのを見るとほっとする。と同時に、水道料金が気になったりもする。

   金沢地方気象台の北陸地方の3か月予報によると、9月も太平洋高気圧の勢力が引き続き強いため、気温は平年よりも高く厳しい残暑が長く続く見通しとのこと。水やりも当面続くのか。秋はまだ遠い。

(※ 写真・下は、金沢の141㍍の卯辰山から眺めた市街地。薄いモヤがかかったような状態だった=31日午後4時ごろ撮影)   

⇒1日(金)午後・金沢の天気     はれ

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