EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

3000系快速急行の旅

2011年05月24日 | 乗り鉄

110521keihan30042 中之島で3000系が見られる機会も激減する

110521keihan30045  5月21日土曜日。撮るだけでは飽き足りず、この日の午後の遅い時間帯に京阪快速急行に乗ることにしました。交野線でトーマスを撮影して、学研都市線経由で新福島へ。ここから徒歩で中之島へと出ました。15時ちょうどの快速急行に乗車します。一歩で遅れて、運転席直後のアリーナは確保できず、先頭の1人掛けのシートをとりあえず確保して、3000系快速急行をあちこち撮影。昼間に3000系が中之島に乗り入れることは臨時以外では見られなくなると思われます。ラッシュ時でも特急運用に充てられるなら快速急行に運用されるのかどうかも微妙なところかと思います。とりあえずローアングルから3000系快速急行を狙い、車内も110521keihannakanoshimaついでに撮影。情報案内装置も貴重な快速急行出町柳を出しているので、これも記録して出発を待ちます。中之島発車時は3割どころか1割程度の乗車しかなく、寂しい状況で す。これでは廃止もやむなしかと思っていると、渡辺橋でワイワイガヤガヤとくそガキ・・・いやお子様の団体が乗車。土曜に遠足はないでしょうから子供会の遠足でしょうか。一気に車内は賑やかを通り越して騒がしい状態に。中之島界隈ではこういった形の利用が少ないはずなので、ある意味貴重な利用者です。このような利用が多ければ快速急行も生き残ったのかもしれません。想定外の利用もあり、あまり車内はゆっくり落ち着ける状態ではなくなったので、イヤホンで耳に蓋をして道中を楽しみます。大江橋で多少の乗車があったもののなにわ橋ではほとんど動きなし。もっとも先頭車は閑散どころか満員御礼なので、途中駅からは避けられた状態になっていたものと思われます。天満橋から地上に出て、右手に大阪城を拝み、高架複々線を走り京橋に到着。ここで大量の乗車があり、時ならぬ満員御礼状態。1-2配列のシートなので立ち席面積は広いが、立ち客が結構占有しており、昼下がりとは思えない混雑になりました。

110521keihankayashima  京橋を出ると複々線を快調に走ります。京阪3000系と言えば、阪急9300系と同様に静粛性と乗り心地が抜群にいい車両と言う評価を持っていましたが、静粛性はよかったものの、微動が気になる場面が力行時にありました。車両単体の特性なのか、あるいは3000系全般に見られるものなのかどうかわかりませんが、最上級の乗り心地と言う印象が強かっただけに少し残念です。守口市で乗り降りがあったものの、車内は依然として満員御礼。守口市からは線形が悪いことと先行する区間急行との兼ね合いからあまりいい走りをしない。寝屋川市でも乗り降りはあるが、あまり減らず、香里園で件のガキども…お子様の団体が下車して車内が落ち着く。枚方公園の案内放送が流れる中、電車はあっさり枚方公園を無視して通過。枚方市では特急連絡のためしばし停車。特急からの乗り換えを受け入れて、立ち客をまた増やして出発する。これまでは急行の役割を果たしていたが、ここからは特急の役割を果たす。快速急行は後半が“快速”なのである。もっとも枚方市~樟葉間は比較的線形がマシなのでサクサク走るが、樟葉以遠はカーブが多くゆったりとした走りとなる。樟葉でも乗り降りがあったが、車内はあまり減らず立ち客がいるまま京都府に入る。

110521keihanneyagawa_2 萱島を通過すると右手に寝屋川車庫が見える。

110521keihanneyagawa2_2寝屋川市で下り快速急行とすれ違う

110521keihankorien 香里園で区急と緩急接続

110521keihanhirakatashi 枚方市で当駅止まりの特急と連絡

110521keihankuzuha くずはタワーシティを望み樟葉に到着

110521keihanyawatashi  急行は停車するが、快速急行はパスする八幡市を通過する。それにしても淀駅上り線高架化後の八幡市の上り待避線はどうなるのだろうか?木津川、桂川と淀川の支流を渡り、淀車庫を眼下に見て、一旦高架から下りる。上り線はこのまま地上を走るが、5月28日からは下り線とともに高架に上がり、“新”淀駅に入ることになる。この日は競馬開催のため淀に臨時停車。メインレース終了時ではあったが、早い時間帯だったので乗車は少なかった。中書島で結構な下車があり、さらに丹波橋で立ち客がいなくなり、席も空く状態になった。特急も同じような傾向になるのだろうが、樟葉~中書島間がピークと110521keihantyusyojima なっている。丹波橋を通り越した人は京阪間直行客なのだろうか。それとも中間駅からの利用が多いのだろうか。どちらにしても中之島から京都方面まで乗り通した人はファンらしき人を除けばかなり少ない。と言うより京橋からの利用でもそれほど多くないと思われる。阪急が京阪間直行の快速特急京とれいんをデビューさせたこともあり、京阪でも同様の列車を!という声も出てくるかと思うが、実際に利用動向を見るとそのような列車を設定する価値は今のところなさそうだとしか言えない。京阪の場合特急と続行で走らせても所要時分が長いのでよほど魅力のある車両を導入しないと利用率が悪くなりそうだ。ましてや阪急と違い、豪華な特急車両で運転される特急がほとんどなので、わざわざ観光列車を運転する必要もない。そう考えると来る5月28日のダイヤ変更以降は8000系+3000系による特急の10分毎の運転で、阪急の目玉である京とれいんに対抗していくしかないだろう。京阪にとってより気になる存在として堺筋直通特急の運転もあるが、行楽シーズンに嵐山へ運転されるだけなので今のところ大勢には影響はないだろう。もっとも阪急は天下茶屋から河原町への特急の運転にも色気を持っているようで、そうなると京阪としては安穏としていられる状況ではなくなる。

110521keihan30046  列車は丹波橋から少しサクサクした走りを披露するが、すぐに深草の急カーブで減速。以降は急カーブが連続するためゆったりとした走りとなる。JR奈良線と交差して、東福寺を通過する頃には運転席のカーテンが自動で下りてきて、地下へと入る準備が行われる。阪急に比べるとカーテンが下りるタイミングが早いように思う。JR東海道新幹線、JR琵琶湖線と交差して、地下に潜り七条に到着。ほとんど乗り降りはなく、すぐに発車する。五条を通過して、京都方のメインステーションの一つ祇園四条に到着。私は阪急に乗り換えるためここで快速急行のミニトリップを終える。中之島から祇園四条まで60分。ミニトリップと言うには少々長い1時間旅行はなかなか見所もありファンとしては面白いが、実際利用する人にはどうだろうか。また、今後マンションなどが立ち並んでいくこともあるだろうが、基本的に住宅地ではない中之島では他線との連絡もなく(阪神福島、JR新福島は割合近いが…)、京都へ向かう旅客を掴む要因が少な過ぎる。渡辺橋も大江橋も同様で、他線との連絡はあっても乗り換えが不便だったり、本線の方が便利だったりするため、中之島線が活かされていない。逆に沿線から中之島界隈に人を呼び込むにしても、目玉となる施設がないという致命傷がある。中之島界隈は大阪にしては落ち着いた雰囲気で、散歩するにはなかなかいいところだが、リラックスはできても、他に何かする目的地が見当たらないところでもある。こういった状況を考えると今回のダイヤ変更で快速急行が整理されてしまったのも仕方がないのかなと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿