04年9月4日に能登半島の鉄道を乗り潰し、折り返して津幡から北陸本線を東へ進み富山にて宿泊。予約していたホテルが明かりが消えてどう見ても閉まっているように見えて焦ったが、閉まっていたのは旧館で隣の新館でチェックインしてほっと一息つけた。翌朝は富山駅で早朝から北陸、能登などの撮影をしたが、生憎の雨でロクでもない画になってしまった。富山から猪谷までの道中はジャジャぶりで、猪谷から乗り換えた神岡鉄道の道中もジャジャぶりだった。神岡鉄道の列車は囲炉裏付の車両だったが、季節的に囲炉裏がいるわけでもなく、車内は鉄っちゃんらしき人がパラパラと地元の人がパラパラ乗っているだけの寂しい車内だった。鉱山への貨物輸送が主体の鉄道だけに旅客はおまけといったところなのだろうが、私が乗った同年の秋には貨物輸送が廃止され、ついには06年12月1日に路線自体が廃止となってしまった。終点の奥飛騨温泉口にはタンク車を改造した妙な車両が置かれていたのが印象的だが、駅周辺に小規模な町が広がるものの、人は少なく、今から思うと廃止もやむなしという状況だったのかなと思う。
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