EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

わかやま電鉄訪問

2008年05月04日 | 中小私鉄

080501waka22762  5月1日にわかやま電鉄を訪問しました。同電鉄開業以来2度目の訪問で、南海時代を含めると3度目になります。前回は06年の開業初年度の6月頃に雨の中訪問しましたが、まだ開業したところで、電車は南海のままでヘッドマークが付くだけ。貴志駅に名物駅長の姿もなしということで、南海時代と何ら変わりない姿だったという印象が残っています。それに比して今回の訪問は変化があったので、それを見に行くという目的があったので、明らかに南海時代からの変化を訪問する前から感じておりました。早速和歌山駅に赴くと白を基調にした鮮やかな塗装のいちご電車と初対面。06年時には改造予定を知らされていたものの姿はまだ見えず、いちご電車のヘッドマークが付いていたのみでしたが、今回は本物のいちご電車を見て乗ることができました。室内は明るい木目調で、外装のいちごの絵ほど内装についてはいちごいちごしていないイメージでした。まぁ改造車なので走りなどは2200系そのもので、特に大きな変わりはなかったです。利用動向は平日昼間にしては和歌山発車時点でそこそこの利用がありましたが、GWの谷間とはいえ、休みの人も多いとあってか観光客らしき人も少しはいました。しかし、ほとんどの利用者が沿線住民の方のようで、大半が伊太祁曽までの各駅で降りていきました。終点の貴志へは明らかにマニアという人と観光客という感じの人ばかりで、終点まで乗る沿線住民の方は少なかったように思います。以前乗った時も同様のことが言え、おそらく掲示板に伊太祁曽以遠はやばいというようなことを書いた記憶があります。確かにパッと見ですが、現状でも伊太祁曽以遠は利用が落ち込むようです。しかし、以前と違い貴志にはお猫様の力があります。マスコミに散々取り上げられ、貴志駅のスターとして和歌山電鉄からも売り込まれているスーパー駅長たまのおかげで貴志まで利用する観光客が増えています。ネコフィーバーは衰えることなく、今春には駅長室まで完成。まさに招き猫の役割を果たすスーパー駅長にも今回初対面となりました。

080501wakakishi  昼下がりでご飯を食べてうたた寝という時間なのか、スーパー駅長は駅長室でごろ寝。他のネコたちも商店玄関のゲージ内でごろ寝ということで寝姿しか見られませんでした。ノラか飼い猫かわからぬ人懐っこいネコが1匹走り回るだけで、主役たちは裕福になって毎日極楽の生活をしているのかなとも思えます。ネコにとって環境が良いのかどうかはネコの専門家ではないのでわかりませんが、少なくとも駅長室暮らしのたまには少々ストレスを感じることもあるのではないかと思います。なんせ休みの日にはかなりの観光客が訪れているようですからね。観光客も電車に乗って訪れる人ならまだしも、ネコ目当てに車で立ち寄る人もいますから、招き猫の効果もその分半減してしまいます。グッズなどの売り上げでカバーということになるんでしょうが、ネコの寿命を縮めてはそれこそ大損害に成りかねません。損得勘定だけで行くところではありませんが、極端なことを言えばネコを大事にすることがわかやま電鉄の今後の使命なのかもしれません。ある意味伊太祁曽以遠の命運を握っているのはネコたちなのかもしれません。

080501wakakishi2  貴志でネコ見物を終えて、1本見送って次の電車で大池遊園へ。以前も同駅で降りて雨の中撮影を試みていますが、思ったアングルで撮れなかったので再チャレンジ。雑誌などで出てくる貴志行き電車が鉄橋を渡るシーンが撮りたかったのですが、それが撮れるような場所がいつも見当たらない…というか草むらそのものなので行きつけないので、今回も理想とは違うアングルでおもちゃ電車の行き帰りを撮影。まぁ前回よりかはこましな写真になりましたが、次回訪問するときにはぜひとも桜をバックにした画を撮りたいと思います。大池遊園も昔の観光名所という感じで同駅で降りる人はいませんでしたし、大池遊園へ行楽を楽しんでいる人もほとんどいませんでした。桜の時期などには賑わうのでしょうが、招き猫効果をこの辺りにも波及させて、行楽輸送で稼いでいかないと伊太祁曽以遠は厳しいということには変わりありません。引き続き2匹目のネコを狙った施策を考えて欲しいところです。和歌山に戻って、一日乗車券を駅員に見せて、ICACAの簡易改札でタッチしてJRホームへ入場してJRで帰りました(このときの裏話は掲示板に書きました)。そこでふと思いましたが、わかやま電鉄の親会社の両備グループではスルッとKANSAIに加盟し、PITAPAを導入している。岡山電気軌道ではICOCAも相互利用できるようになっているが、わかやま電鉄でもPITAPAを導入できないだろうか?各駅に簡易改札を設けるのは難しいだろうから、電車内にICカードの読み取り機を設置して導入すればよいのではなかろうか。PITAPAを採用する南海とは接続がなく、ICOCAのJR西日本とのつながりが深いが、当然ながらICOCAでも利用できるようにすればメリットは大きいと思われる。喫茶エクスプレス掲示板でも書いたように紀勢支線でもICOCAを導入すれば南海ともつながるし、将来的には同線も含めたLRT路線にすることも検討すればいい。その時には和歌山市内に新規でLRT路線を上下分離方式で造り、車であふれかえる和歌山市内の交通を改善していけばいい。和歌山電鉄や両備グループにこれぐらいのことをやってのけるだけの勢いがあるかどうかはわからないが、少なくとも招き猫頼みだけでは今後は厳しくなると思われる。招き猫を利用してさらに発展していくにはネコを大事にするのはもちろんのこと、次の一手も十二分に考えて打っていく必要があるのではないかと思う。080501wakakishi3



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