EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

【2020年の近畿圏の鉄道を展望する】

2020年01月01日 | 阪急

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【JR西日本】
 JRおおさか東線が開業し、とりあえずはひと段落ついて、次のプロジェクトはうめきた新駅開業まで間が空く。なにわ筋線が具体化したが、まだ着工には至らず、2020年度の新線関連の動きは少ないとみられる。
 2019年に登場した関空特急はるか増結用の271系の営業運転が2019年度内に開始される模様。関空特急はるかの9両運転化が進められるが、関西空港利用者の浮沈にかかっているだけに、今後もインバウンドが増加し続けるかどうかにかかっている。また、281系自体の経年劣化も進んでおり、271系との車内設備格差も発生するためリニューアル改造もしくは271系への置き換えが今後進められていくものと思われる。

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 2020年3月14日ダイヤ改正では大きな変化はないが、JR大阪環状線、大和路線の大和路快速が8両編成に統一され、JR奈良線のみやこ路快速は6両編成に統一される。また、嵯峨野線では土休日に8両編成での運転が増加する。その一方で、JR宝塚線とJR大和路線でデータイムに減便が行われる。丹波路快速が宝塚以遠各駅に停車する区間快速に置き換わり、新三田行きの普通が宝塚止まりとなる。快速も区間快速となる見込みで、大阪~宝塚間を大阪~新三田間の運転とし、普通が全て宝塚止まりとなる公算が大である。
 車両置き換えもひと段落着いた感はあるが、アーバンネットワークエリアにもまだ国鉄形車両が残っており、これらの置き換えを進めていく必要がある。奈良区の201系については、4ドア車を維持するのか、阪和線のように3ドア車を投入するのか注目される。奈良線に残っている103系については、205系の転属が所定を満たしているので今しばらく活躍しそうだが、奈良線では221系普通の運用も多いため、225系増備などで置き換わる可能性は高い。大和路線でも221系普通は存在しており、本線に225系を増備し、221系または223系を大和路線に転用する可能性はある。うめきた新駅へのおおさか東線電車の乗り入れを考えるといずれにしても3ドア車を投入する可能性は大である。

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【阪急】
 2019年には京都線でダイヤ改正が行われ、2018年には宝塚線でダイヤ改正が行われた。順番的には神戸線ということも考えられるが、基本神戸線は動きが少ない路線のため、本年度はダイヤ改正は実施されないのではないかと思われる。ただ、5000Fを除いてワンハンドル車に統一されているので、5000Fの動向次第で、全車115㎞/h運転が可能になるため、将来的にはスピードアップが行われる可能性もある。車両面では1000系、1300系の増備が続いているが、1000系は3000系、5000系の置き換えがひと段落着いた感がある。京都線には3300系が多く残っており、1300系の増備を重点的に行われるのではないかと思われる。

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【阪神】
 快速急行停車駅のホーム延伸が行われており、近鉄と合わせて3月14日にダイヤ改正を行う。神戸三宮まで8両編成の乗り入れが行われる。快速急行の8両運転が増えると、逆に10両運転は減少する可能性がある。今後の詳細発表に注目した。車両面では5700系の増備、5500系のリノベーション改造が続くものと思われる。

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【京阪】
 3000系へのプレミアムカー連結が進められる見込み。現在3000系を使用した区間急行や普通の運用が多く残っているが、プレミアムカー連結に伴い、これらの運用見直しが行われる可能性が高い。

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【近鉄】
 3月14日に名阪特急ひのとりがデビューする。当初は名阪甲特急の半数程度が80000系ひのとりに置き換えられ、80000系の所定数が揃い次第、名阪甲特急の全てが80000系ひのとりとなる見通しである。80000系投入により、21000系、21020系の去就が注目されるところである。名阪乙特急への転用が濃厚だが、21000系はリニューアルされているとはいえ、時代にマッチングした造りではないので、再改造される可能性もある。いずれにしても、2020年度は80000系の増備とともに21000系、21020系の動向についても注目される。また、それに伴い12200系の置き換えも進められていくものと思われる。一気になくなるということは考えにくいが、80000系の所定数投入と21000系、21020系の動向次第では2020年には半数程度が姿を消し、2021年度以降に全て淘汰されていく可能性が高い。2020年は80000系ひのとりの新製がメインとなるだろうが、そろそろ通勤型の置き換えも抜き差しならぬところまで来ている。阪神なんば線絡みで2009年以前にシリーズ21が投入された奈良線系統はまだ新しい車両が多いが、大阪線、名古屋線、南大阪線系統は古い車両が多く残っている。減量ダイヤもひと段落着いた感もあるので、そろそろ新型車両の投入を期待したい。

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【南海】
 南海ではインバウンド増加により2019年に本線でダイヤ改正を実施した。2019年は前年度の反動もあってか空港特急ラピートの利用者は減少に転じており、空港線の利用はやはり水物であるという印象が受けられた。南海本線についてはこれまで空港急行の輸送力増強などを行ってきたが、今年度は現状のまま推移していくものと思われる。車両面では8300系増備により、7100系の淘汰が進んでいくと、特急サザンでペアを組む10000系の去就についても気になるところだ。12000系を今後も増備していくことになりそうだが、そろそろこちらも増備が必要な時期に来ている。
 高野線では8300系の新製が始まった。8300系の製造ペースは意外に早いので、6000系置き換えもここ数年で完了するのではないかと思われる。6300系まで置き換えを行うかがポイントと言える。

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