2015年は春のダイヤ改正で北陸新幹線長野~金沢間が開業した一方、日本海縦貫線が実質的に解体され、豪華寝台列車として運転されていたトワイライトエクスプレスの定期的な運転が終了した。
トワイライトエクスプレスはその後、クルージング列車として復活。大阪~札幌間の魅力ある区間での運転はなくなったが、JR西日本管内で運行を継続している。この運転も来春までで、2015年は丸1年かけてトワイライトエクスプレスの本当のラストランが行われていると言っても過言ではなかった。
北陸新幹線は長野~金沢間の開業により東京~金沢間が漸く新幹線で結ばれた。新幹線開業により特急はくたかが廃止され、北越急行を経由する特急列車は消滅した。また、大阪からのサンダーバード、名古屋からのしらさぎの運転区間も全て金沢までに縮小された。
また、金沢~新潟間に485系を使用して運転されていた特急北越も廃止。これにより485系を使用した定期特急列車は津軽海峡線の白鳥のみとなった。
3月ダイヤ改正では上野~札幌間の寝台特急北斗星の定期運転も終了。北斗星はその後、8月まで臨時列車として運転を継続したが、8月22日の運転をもって終了した。これにより寝台車だけで編成を構成するブルートレインは消滅した。座席車を連結した夜行客車急行はまなすも来春の北海道新幹線開業とともに姿を消す予定で、国鉄以来長らく続いていた客車夜行列車の終焉を迎えることになった。