三木鉄道は北条鉄道と同じ2001年11月23日に乗車している。北条鉄道の乗り潰しを終えて、粟生から北条町に戻り、クルマに戻って、クルマで厄神まで出て駅前の駐車場にクルマを停めて三木鉄道乗り潰しに臨んだ。厄神駅は小奇麗な橋上駅舎で、アーバンエリア外の駅とは思えない駅だった。加古川線電化前なのに駅舎は綺麗になっていたのは驚きだが、駅舎更新の時点で加古川線の電化を前提にしていたのだろう。三木鉄道はその加古川線ホームの片隅から発着しており、3セクによく見られるJRの路線とは切り離すようなホームではなく、JRと対面に中間改札なしで乗り換えられる形になっている。線路は切り離されているが、国鉄三木線時代そのままのホーム配置になっていると言えばいいのだろうか。北条鉄道も同様のホーム配置となっており、各地の3セク鉄道も見習ってほしい乗り換えの利便性が確保されたホームだ。先に乗った北条鉄道に比べて三木鉄道の列車は非常に遅く、トロトロと走って終点の三木に着いた。三木は昔ながらの国鉄の駅の雰囲気が残る駅で、側線には開業当初投入されたミキ180が朽ち果てた状態で留置されていた。歩いていける距離に神鉄三木があるという情報は事前に得ていたが、この時は厄神にクルマを置いていたので、そのまま三木鉄道で折り返した。
神鉄三木から三木鉄道三木まで歩いたのはつい先日のことだ。07年11月17日に3DAYチケットを利用して神鉄で三木まで来て、神鉄三木から歩いて10分ほどのところにある美嚢川にかかる鉄橋で神鉄の撮影をしてから三木鉄道三木へと向かった。神鉄駅前の地図で確認していたものの途中道に迷い、60分毎にしかない三木鉄道の列車に乗り遅れそうになったが、なんとか乗り継げた。三木鉄道は08年春に廃止が決定しているため、三木駅にはカメラを持ったファンらしき人が何人かおり、沿線でもパラパラと撮影を勤しむファンの姿が見られた。田園風景の中を走る気動車は秋の夕暮れ時が最も画になる瞬間かもしれない。三木鉄道方面まで足を延ばす機会が少ないし、神鉄粟生線に長々と揺られるのも億劫なので、三木鉄道訪問はこれが最後になるかもしれないが、できることなら廃止になる前にもう一度訪問したいものだ。