我が家の娘が出場する女子ラグビーの試合を観戦するために、長野県の上田市を訪れました。
今回、うちの奥さんと二人で訪れた信州・上田には数多くのお蕎麦屋さんがありますが、夕方早い時間にお店を締めてしまうお店も多く、夕食を兼ねてお酒と料理と蕎麦をいただけるお蕎麦屋さんが少ないように思います。
そんな上田のお蕎麦屋さんではありますが、JR上田駅から徒歩7~8分程度の所にある『信州そば処・太平庵』さんは夜まで営業していて、おまけに一品料理とお酒も充実しているようなので、上田に到着した8月2日(金)夕方、夕食を取るためにうちの奥さんと二人で訪れてみることにしました。
古い蔵造り風の外観になっているお店の扉を開けて店内に入ると、奇麗な内装で思っていた以上にゆったりと広く、更には2階で団体さんが宴会を開いているなど、外見から感じた「田舎風の静かなお蕎麦屋さん。」というイメージとは少々異なる印象です。
席に着いて早速メニューを広げてみると、メニューには写真が添えられていて、分りやすく見やすいです。
そして、「馬刺し(赤身)」、「ごぼうの唐揚げ」、「揚げ出し豆腐」、「だし巻玉子」をお願いします。
まずは「馬刺し」。あえて「赤身」と括弧書きされている通り、サシの少ない赤身の馬肉です。
続いて「ごぼうの唐揚げ」。まぁ、これは普通でしょうか?。
次に運ばれてきた「揚げ出し豆腐」。
豆腐がとても柔らかく、蕎麦汁を用いていると思われる「汁」と絡めて美味しくいただきました。
ここで生ビールが空になったので、信州の地酒(日本酒)をいただくことにします。
メニューを見ると、地元上田のお酒を中心に信州のお酒がいくつか並んでいて、飲んだことの無いお酒にしようかと思いましたが、折角上田に来ているので、「当店一押し」というパウチッコのメニューが用意されている、上田の地酒「登水」(とすい)をいただくことにします。
この「登水」ですが、『信州そば処・太平庵』さんでは美山錦を使用した純米吟醸酒と山田錦を使用した純米酒の2種類が用意されていて、異なる2種類の味を楽しむことが出来ます。もちろん、両方をいただいて飲み比べてみるということも「あり」かと思いますが、今回は美山錦を使用した爽やかな純米吟醸酒をいただくことにしました。
上田の地酒「登水」をいただきながら「馬刺し」と「ごぼうの唐揚げ」をつまんでいると、最後の「だし巻玉子」が運ばれてきます。温かいうちにいただこうと思い、早速一ついただいてみると・・・。
けして悪くはありませんが、見た目の印象通りとっても普通な「だし巻玉子」です。
料理とお酒をいただき、そろそろお蕎麦をいただくタイミングとなったことから再びメニューを広げ、今度は「冷たいお蕎麦」のページに目を向けます。
当初は、オーソドックスに「もりそば」か「鴨せいろ」あたりを考えていましたが、自家製のくるみダレでいただく「くるみせいろ」や野沢菜の辛味漬けでいただく「辛味せいろ」などそそるメニューがあり、二人であれこれ考えた結果、その「辛味せいろ」と3種類の蕎麦汁でいただく「三味せいろ」をいただくことにしました。
野沢菜の辛味漬けでいただく「辛味せいろ」は、唐辛子の辛さなのかインパクトのあるピリ辛で、辛さ控え目にいただくのが良さそうでしたが、中途半端に食べてもしょうがないので、添えられていた野沢菜の辛味漬けを温かい汁に思い切り良く全て放り込み、汗をかきながら美味しくいただきました。
うちの奥さんがいただいた、くるみ、辛味、塩ダレの3種類でいただく「三味せいろ」は、柚子味が程好いアクセントになっている塩ダレが、しょっぱさを強く感じるものの印象に残る味わいでした。
なお、もり汁はキリッとした口当たりではありますが、やや甘目の蕎麦汁でした。
今日は、2階に団体客がいたため賑やかな店内で料理と地酒と蕎麦をいただきましたが、1階は先客が1名、あとから女性客が1名訪れたのみで、通常は静かに料理とお酒をいただくことが出来るのではないかと思います。
また、団体客がいたため2名の女性店員さんも忙しそうでしたが、腰の低い丁寧な方々で、蕎麦どころ「信州・上田」で過す一時を気持ち良く過させてくれる女性店員さん達でした。
ごちそうさまでした。