蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『砂場@吉祥寺』さんの「小田巻き蒸し」

2013-10-12 23:55:34 | 東京都(武蔵野市)

人が多くて思うように歩くことの出来ない土曜日昼過ぎの吉祥寺。
そんな繁華街の中に、そっと静かに佇んでいる『おそば 吉祥寺・砂場』さん。

人通りの多い路地から階段を下りて、地下1階にあるお店の扉を開けると、お昼時を過ぎた14時ということもあってか広々とした店内は閑散としていて、外の雑然とした雰囲気とは異なる静かでゆったりした雰囲気です。

そして、うちの奥さんと二人で店内奥の4人掛けテーブル席に着き、まずは暑さでカラカラになっている喉を潤すために生ビールをお願いし、待っている間に蕎麦前の料理を考えます。

今日は昼食の時間をシフトさせていることから少々空腹で、腹に溜まる料理を中心に選んでも良かったのですが、「砂場」系列のお蕎麦屋さんということもあり、定番の「玉子焼」、うちの奥さんに一度食べさせたいと思っていた蕎麦屋の「やきとり」、メニューにあっても時間が掛かるためなかなか注文する機会に恵まれない「小田巻き蒸し」、という定番とも言える3品をお願いします。


お通しの「あさり」を肴にビールを飲みながら料理を待ちますが、BGMの無い店内には蕎麦をすする音のみが響き渡っていて、静か過ぎる雰囲気に緊張感を感じてしまいます。

そんな雰囲気の中、思っていた程待つことも無く「やきとり」が運ばれて来ます。
お蕎麦屋さんの「やきとり」なので鳥肉は串に刺さっておらず、少々甘さが強い印象ですが、柔らかく、空腹のお腹に優しい、ビールがついつい進んでしまう「やきとり」です。


「やきとり」の写真を撮っている間に運ばれて来た「玉子焼」は、甘さ控え目のフワフワ感がとても心地良い「玉子焼」で、満足感を感じることの出来る一品です。


今日は空腹ということもあって箸の進みも速く、また、もう少し食べたいと思ったことから追加で「わさび芋」と冷酒「緑川」をお願いします。

「わさび芋」は弾力感の緩い柔らかい芋でしたが、良く冷えていて、同じくお猪口まで良く冷えている冷酒「緑川」と一緒に美味しくいただきました。


「わさび芋」に続いて運ばれてきた「小田巻き蒸し」は、それが何であるかを伝えられなければ見るからに普通の茶碗蒸しで、「美味しい、美味しい。」と思いながらいただいていると、中からうどんが出てくるので確かに「小田巻き蒸し」ではありますが、見た目といい、味わいといい、やはり「茶碗蒸し」という印象です。

まぁ、「そういう料理です。」と言われてしまえばそれまでですが、小鉢や小さなドンブリなど茶碗蒸しとは異なる器を使用するとまた違った印象になるのかもしれません。


さて、締めの蕎麦。
「さすがにそこそこ食べたかな?。」という腹具合だったことから、普通の「もり」をいただきます。
運ばれて来た「もり」は、丸でも四角でもない湾曲している蒸篭に蕎麦が盛られていて、蕎麦前を十分いただいていることもあり、十分な量です。

そして、いただいた蕎麦はしっかりした腰のある美味しい蕎麦でしたが、蕎麦汁は辛く、蕎麦を控え目に付けても辛いと感じる蕎麦汁でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『おそば 吉祥寺・砂場』さんは、「吉祥寺」という場所柄と、お店のある地下に降りるアプローチ部分の雰囲気から高級感の漂うお蕎麦屋さんという印象ではありますが、実は堅苦しくない普通のお蕎麦屋さんで、のんびり静かに憩いの一時を過すことの出来るお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。



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