蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『おおつか@横浜・港北NT』さんの鴨先「鴨せいろ」

2014-01-31 23:51:46 | 横浜市(都築区)

所用があって休暇を取った1月最後の金曜日、昼食を取るために一人で横浜・港北ニュータウン(横浜市都筑区)にある『手打そば・おおつか』さんを訪れてみました。

事前にインターネットでお店について調べてみると、ご主人と女将さんの二人でこじんまりと営んでいるお店で、車で来店するお客さんも多く混雑しているようです。更には、横浜市営地下鉄・センター北駅近くにあるお店ということで、昼食の時間をずらして訪れるサラリーマンもいるだろうと予想し、13時半頃到着するよう計画を練りましたが、午前中の所用が予定より早く終わってしまい、13時過ぎに到着してしまいました。

お店に到着すると、やはり駐車場は満車でおまけに自転車まで停まっていて混んでいるようです。
しかし、時間はあるので待つつもりでお店に入ると、6人掛けの大きなテーブル席は空いていましたが、4つある4人掛けのテーブル席は全て使用されている状況で、「1人で来店しているおじさんと相席だな。」と思いながら案内されるのを待っていると、「どうぞ、お座りください。」と6人掛けのテーブル席に案内されます。

少々恐縮しながら6人掛けの大きなテーブル席に着いてメニューを広げますが、こちらの『手打そば・おおつか』さんは料理と蕎麦のメニューが限られていて、「あれこれいただきながらお酒を楽しむお蕎麦屋さん」ではないことから、評判の良い「鴨せいろ」の鴨を先に出してもらえるか確認したところ、笑顔で「大丈夫です。」とのことだったので、瓶ビールと一緒に「鴨せいろ」を鴨先&お声掛けでお願いします。


「今日は鴨を肴にビールを1本いただき、最後にせいろで締めて終わりだな。」と思っていると女将さんがやって来て、「今、前のお客さん(先客)の天ぷらを揚げていて、鴨はその次なので、ビールはその時一緒にお持ちしますね。」と伝えられます。時間は十分あるのでもちろん問題はありませんが、料理とビールを一緒にいただけるよう配慮してくれているようです。

そしてビールと一緒に登場した、見た目も綺麗で食欲をそそる「鴨せいろ」の鴨。
「鴨せいろ」の鴨といっても鴨肉の入っている鴨汁ではなく、おろしたての生姜とタップリの白髪葱が添えられている鴨肉(鴨ロース?)です。


その鴨肉をまずそのままいただいてみると、臭みの無い軟らかい鴨肉で、ビールの肴に相応しい鴨肉というよりも、ワインが飲みたくなってしまう鴨肉です。

次に、添えられている生姜や白髪葱を挟んでいただいてみましたが、鴨肉自体に味がしっかり付いているのか、何も挟まず鴨肉だけでいただいた方が、鴨肉の味わいを楽しめるように思います。


さて、鴨肉が無くなったところで「鴨せいろ」の蕎麦をお願いします。
見た目は太さにバラツキがあり、少々水分が多いといった印象の蕎麦(麺)で、いただいてみると「細く柔らかい。」という感じです。

続いて蕎麦汁をちょっぴり舐めてみると・・・。
「んっ!。なんだこの蕎麦汁。」

キリッと引き締まった辛口の蕎麦汁ですが、けして辛過ぎることはなく、じっくり味わってみるとまろやかな出汁の旨味がしっかり感じられ、かなり美味しいです。

正直、今日はビールを飲みながら「鴨」をいただくことばかりに気持ちが向いていましたが、良い意味で期待の外れた美味しい蕎麦でした。


今日、「鴨せいろ」一品で蕎麦前と蕎麦を楽しませていただいた『手打そば・おおつか』さんは、マッタリと昼酒を楽しむお蕎麦屋さんではありませんが、夫婦二人でのんびり天ぷらと鴨と蕎麦を楽しむことの出来る、地元に根付いたお蕎麦屋さんと思います。

そのため、「○○さん、お正月どうしてたんですか?。」といった常連さんとの会話も聞かれましたが、けして居心地の悪さを感じることも無く、一見さんだからといって接客が雑だと感じることもありませんでした。逆に、ビールと料理を同時に出すよう配慮してくれるなど、細部に心遣いの感じられる親しみやすい接客だったと思います。

また、今になって思えば、「鴨せいろ」だけではなく、「穴子の天ぷら」(単品)もいただけば良かったかな?と、食べなかったことを後悔するほど好印象を抱くことの出来たお蕎麦屋さんでした。

美味しい鴨と蕎麦をごちそうさまでした。



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