公私共に訪れる機会の少ない東京都港区白金台付近ではありますが、たまたま珍しく仕事で白金台を訪れた事から、目黒や五反田では無く白金にあるお蕎麦屋さんに立ち寄ってみようと思い、仕事帰りに北里病院近くにある『手打そば・佶更』(きっこう)さんの暖簾を潜ってみました。
暖簾を潜ったのは開店直後ということで、店内入口から奥に向かって真っ直ぐ伸びている、10人程度が座れる綺麗で立派なカウンター席(1階はカウンター席のみ)に先客の姿は無く、「奥へどうぞ!。」と向かえられて店内奥の席に着きます。
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席に着くと、冊子になっている固定のメニューと、それとは別に用意されている手書きで書かれた一品料理のメニュー(おすすめメニュー?)が差し出されます。
それら2つのメニューを確認すると、「へぇ~、山菜の天婦羅か・・・。おっ、馬刺がある!。」と、ついつい嬉しくなってしまう料理が並んでいるなど、豊富かつ十分な品揃えです。
そして、そんなそそるメニューの中から「普通の玉子焼き」と「馬刺」を瓶ビールと一緒にお願いします。
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まずいただいた「馬刺」は、臭みも無く食感も柔らかく、生姜を多めに添えていただくと実に美味しい、高い満足感を得ることの出来る馬刺しでした。
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「納豆玉子焼き」という料理があるからか、あえて「普通の」という言葉が付いている「普通の玉子焼き」は、甘さの抑えられた「ごくごく普通」の玉子焼でした。
なお、あれば必ずいただく玉子焼(出し巻き玉子)ですが、ボリューム感タップリの玉子焼をいただきそれだけで満腹になってしまうお蕎麦屋さんや、ここ『手打そば・佶更』さんのように、それ以外にも魅力的な料理が多数用意されているお蕎麦屋さんも数多くあるため、玉子焼にこだわる必要は無く、その都度食べたい物をいただく方が良いのかな?という思いを感じた玉子焼でした。
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ピアノの音色が静かに流れている貸し切り状態の店内で一人のんびりビールを飲みながらくつろいでいると、時間が経つのも忘れてしまいついつい飲み過ぎてしまいそうですが、週末でも無く明日も朝から仕事があるため、福生市の酒蔵と白金の酒屋さんとのコラボレーションで生まれたという白金の地酒「純米吟醸・白金三光町」が気にはなりましたが、蕎麦をいただくことにします。
いただいたのは「かきあげざる」(かき揚げ天せいろ)で、お願いするとまず薬味と蕎麦汁が目の前に置かれ、しばらくして粗塩が添えられたかき揚げが運ばれてきます。
カラッと揚がった具沢山のかき揚げは、大きめにブツ切りされた野菜の食感と海老のプリプリ感がとても良い感じで、天先でいただけば酒の肴にもなる食べ応えのあるかき揚げでした。
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テーブルの上に直置きされた笊に盛られているにも関わらず、テーブルの上に水が1滴も垂れないほどしっかり水切りされたやや細めの蕎麦は、硬いのではなくしっかりした弾力感の感じられる、蕎麦汁を付けずにそのままいただいても十分に美味しい蕎麦でした。
また蕎麦汁は、甘くは無いけど辛くも無いという、丸味のある旨みの感じられる蕎麦汁でした。
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今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『手打そば・佶更』さんは、一見お洒落なBarと見間違ってしまいそうな、ピアノの音色が流れるスッキリしたカウンター席のみの和風モダンなお店で、お店の前を走る車の音がやや気にはなりますが、気取ったところの無いのんびりくつろげる雰囲気の、仕事帰りにホッと一人静かに憩える居心地の良いお蕎麦屋さんでした。
ごちそうさまでした。
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