蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『寿徳庵@横浜・金沢文庫』さんの多彩な「天ぷら盛合」

2014-06-29 13:45:00 | 横浜市(金沢区)

比較的自宅に近いお蕎麦屋さんということもあり、また、桜や檸檬などを更科粉に打ち込んだ季節の変わり蕎麦を「二十四節季の香り蕎麦」として年24種類いただくことができるため、珍しく何度となく訪れている、京浜急行電鉄・金沢文庫駅から徒歩7~8分程度のところにある『石臼挽生粉打蕎麦・寿徳庵』さん。

今回、たまたま所用で近くにいたことから、久しぶりに、うちの奥さんと二人で遅い昼食を取るために暖簾を潜ってみました。暑くて喉もカラカラだし・・・。

お店に到着したのは間も無く14時になろうとしている時刻だったことから、空いているということは無いにしても問題無く席に着けるだろうと思いながらお店の扉を開けてみると、店内は予想以上に混雑していて、一番奥のやや狭い2人掛けのテーブル席だけが空いている状況です。

しかし、狭くても問題は無いので、席に着いて、一人でバタバタと忙しそうな花番が落ち着くのを待ってから、生ビールと一緒に、何だか無性に食べたくなった「天ぷら盛合」と「そばいなり」をお願いします。


お通しの、美味しい自家製ラッキョをいただきながら生ビールを飲んでいると、料理が運ばれてくる前に無くなってしまったので、お気に入りの日本酒でもある福井県の地酒「純米吟醸・黒龍」をいただきます。


そして、まろやかな旨みの感じられる「純米吟醸・黒龍」をじっくりと味わっていると、立派な「天ぷら盛合」が運ばれてきます。

いただいた天婦羅の盛り合わせは、プリプリの海老2本の他に、野菜、キス、穴子など多彩な内容になっていて、塩でいただいたり天汁でいただいたりと、見て良し食べて良しの美味しい天婦羅です。


続いて楽しみにしていた「そばいなり」。
こちら『石臼挽生粉打蕎麦・寿徳庵』さんの「そばいなり」は、薄皮の油揚げの中にぎっしりと蕎麦が詰め込まれていて、料理としても肴としても美味しくいただくことの出来る、食べ応えのある一品です。


さて、14時半を過ぎても訪れるお客さんが途絶えないことから、時間が掛かるかと思い早めに蕎麦をお願いしますが、「すみません。蕎麦が切れてしまったのでこれから打ちます。」とのこと。
 
まぁ、14時半という時間にもかかわらず店内満席では蕎麦も無くなってしまうことでしょう。
ということで、誰一人ブツブツ言うこともなく、お客さんみんなで静かに蕎麦を待ちます。

そして蕎麦が打ち終わり、再びバタバタと忙しい店内に戻ると、目の前に蕎麦が置かれます。
今回いただいた蕎麦は、6月21日(夏至)から7月6日までいただくことのできる二十四節季の香り蕎麦「笹切り」で、熊笹(?)を更科粉に打ち込んだ蕎麦です。

なお、蕎麦にはタップリの蕎麦汁が添えられていて、オーソドックスに蕎麦汁でいただいたりそのまま食べたりしてみますが、二十四節季の香り蕎麦は、個人的には塩でいただくのが一番美味しいと思っているので、用意してくれた塩を軽く振り掛けで美味しくいただきました。


今日は、14時前から約1時間半程度お店に滞在させていただきましたが、その間お客さんが途切れることは無く、1組帰っては1組訪れるという、常にほぼ満席に近い状態でした。そして、そんな状況の中、花番さんが一人でテキパキ&バタバタと接客に当たっていましたが、けして落ち着かないという雰囲気は感じられず、逆に賑わいと活気の感じられるなかなか心地良い時間が流れていました。

ごちそうさまでした。