蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『太田屋@横浜・井土ヶ谷』さんの「鴨焼き」

2014-06-14 13:15:00 | 横浜市(南区)

所用で出掛けたその帰り道、横浜市南区にある『蕎麦処・太田屋』さんへ立ち寄ってみました。

こちら『蕎麦処・太田屋』さんの最寄駅は横浜市営地下鉄・蒔田駅ですが、帰宅する途中に立ち寄ったことから、京浜急行電鉄・井土ヶ谷駅から歩いてお店に向かいます。

15分程度歩いてお店に到着し、綺麗な自動扉を開けてお店の中に入ると、8人程度が座れる大きなテーブル席と複数ある4人掛けと2人掛けのテーブル席はほぼ埋まっている状態でしたが、4人掛けのテーブル席が1つ空いていたので、そのテーブル席に案内されます。

席に着いてメニューと店内の様子を見てみると、「混雑している店内&4人掛けテーブル席に1人&みんなノンアルコールでお蕎麦を食べている」という、とても飲み難い状況ではありますが、暑い陽気で喉も渇いていたことから生ビールと一緒に「生湯葉刺身」と「鴨焼き」をお願いします。


ゴクゴクと飲みたかったことから瓶にせず、あえて生ビールにしましたが、最初の料理「生湯葉刺身」が目の前に置かれた時には既に残りが半分以下になっていて、「まずいな・・・。」という状況です。

さて、日頃あまりいただかない「生湯葉刺身」ですが、京都から取り寄せている汲み上げ湯葉で、グレーの湯葉は黒豆とのことです。そして、日本酒が欲しくなってしまう穏やかでまろやかな味わいです。


ちなみに、カードケースになっている日本酒のメニューを見てみると、定番物と思われる12種類の日本酒が並んでいて、それだけなら「ふ~ん。充実しているけど今日はビールでいいや。」となりましたが、そのメニューとは別に「期間限定酒」というメニューがあり、そこに書かれている日本酒のラインナップを見ると、「生酒」の好きな者にとってはヨダレの垂れそうな「オール生」という素晴らしい品揃えとなっています。


ということで、日本酒をいただくのか、それとも暑いのでビールをもう1杯いただくのか少しだけ迷いましたが、さすがにこの品揃えを見せられるとビールという選択は無く、やはり日本酒をいただくことにします。

なお、いただいた「鴨焼き」は、柔らかいのにしっかりした歯応えの感じられる予想以上に美味しい「鴨焼き」で、日本酒との相性も良く、日本酒にして正解だったという感じです。


美味しい「鴨焼き」を肴に地元神奈川県の地酒「相模灘・純米吟醸生酒」をいただいていると、お客さんの出入りもようやく落ち着き始め、「お店も空いてきたことだし、もう少し飲もうかな?。」という雰囲気ではありますが、今日の蕎麦前はここまでにして蕎麦をいただくことにします。

いただいた蕎麦は「せいろ」で、やや甘目かな?という印象の優しい蕎麦汁でしたが、蕎麦との相性も良く、蕎麦を美味しくいただくことが出来ました。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『蕎麦処・太田屋』さんは、2010年にリニューアルオープンしたとのことで明るく綺麗なお店ではありましたが、創業100年を超える老舗で、卒の無い落ち着いた接客に老舗らしさを感じることが出来るお蕎麦屋さんでした。

また、お店は14時前までお客さんの出入りも多く、空席待ちこそ発生していませんでしたが常時満席に近い状態で、訪れるお客さんも子供からお婆ちゃんまでと年齢層が広く、かつ花番さんとのやり取りから馴染みのお客さんが多いように感じられ、地元に根付いているお蕎麦屋さんであることが伺えます。

更に、今回は品揃えの充実している日本酒の中から地元神奈川県の地酒「相模灘・純米吟醸生酒」をいただきましたが、「上から順番にお願いします。」とお願いしたい程の品揃えで、花番さんもお酒に詳しく、「昼ではなく金曜日の夜に来れば良かった。」と、心をくすぐられたお蕎麦屋さんでもありました。

ごちそうさまでした。