蕎麦前で憩う

お蕎麦屋さんで蕎麦前をいただきながら憩いの一時を過ごさせていただきました。

『結@腰越』さんの銘酒「亀の翁」と「ひな鳥の塩焼き」

2014-06-15 13:55:00 | 神奈川県(鎌倉市)

紫陽花が見頃を向かえた古都・鎌倉。
その紫陽花を一目見ようと多くの観光客が鎌倉を訪れているようで、JR藤沢駅と鎌倉駅を結ぶ江ノ電(江ノ島電鉄)はいつにも増して混雑していているようです。そして、そんな江ノ電に乗って、電車より駅の方が小さいので全てのドアーが開かない腰越駅に降り立ちます。

今日はこの江ノ電・腰越駅から、海に背中を向けて10分程度歩いたところにある『お蕎麦・結』(ゆい)さんへ夫婦二人で向かいます。

住宅地の中にある、お蕎麦屋さんには見えないモダンな外観のお店に到着したのは14時少し前で、お昼時を外していることから問題なく席に着けるだろうと思いましたが、扉を開けると15人程度で満席となる店内は4人掛けのテール席1つを除いて全て埋まっている状況です。

ちなみに、お店に到着してから中休みに入る15時直前までお客さんは途絶えることがなく、常に満席に近い状況だったことを踏まえるならば、待たずに座れたことはラッキーだったのかもしれません。

さて、運良く空いていたテーブル席に着いて、とりあえず生ビールをお願いしてから料理をあれこれ考え、腰越らしい肴の「しらすの沖漬け」と、「ひな鳥の塩焼き」と「アナゴの天ぷら」をお願いします。
ちなみに、あればお願いする玉子焼は、残念ながら夜のみの料理となっています。


最初にいただいた「しらすの沖漬け」は、生しらす(?)を沖漬け(醤油に漬け込んだ料理)にした料理で、お酒との相性が良い料理ではありますが、白い熱々のご飯がほしくなる一品です。


続いて運ばれてきたのは「ひな鳥の塩焼き」で、一見、鶏肉を焼いて塩とコショウで味付けしただけにも見えてしまいますが、中までしっかり塩味が染み込んでいる、味ムラの無い美味しい塩焼きです。
なお、料理にはワサビが添えられていますが、鶏肉自体が美味しく味付けされているので、そのままいただいても十分美味しいです。


料理をポツポツといただき始めたところでビールがなくなったので、冷えたお酒をいただこうと思います。
日本酒のメニューはカードケースになっていて、その品揃えを見ても、また店内に飾られている一升瓶を見ても、どれも興味津々の美味しそうな日本酒ばかりで、日本酒に対する拘りが感じられます。

通常、日本酒を選ぶ時は、好きな日本酒よりも飲んだ事の無い日本酒を優先し、かつ1銘柄ずつじっくりいただきたいところではありますが、今回は飲んだ事の無い日本酒ばかりが並んでいて、絞り込むことが難しいことから、新潟県の地酒「純米大吟醸・亀の翁」と宮城県の地酒「純米・真鶴」と岡山県の地酒「純米吟醸・独壇場」の3種類を少しずついただくことのできる「きき酒三種」をいただくことにします。


まずは、一度飲んでみたいと思いながら過去一度も飲んだ事の無い新潟県の地酒「純米大吟醸・亀の翁」をいただいてみると、フンワリとしたまろやかな味わいとサッパリした余韻が心地良く、「純米大吟醸・亀の翁」だけを1合でいただきたいと思ってしまいますが、1合2500円という価格ではさすがに手は出ません。

また、その後にいただいた宮城県の地酒「純米・真鶴」も岡山県の地酒「純米吟醸・独壇場」もなかなか美味しい日本酒で、やはり、日本酒はある程度の量単位(一合単位)でいただきたいと思ってしまいます。


なお、日本酒をいただきながら塩と天汁の両方でいただいた「アナゴの天ぷら」は、まずまずの天婦羅ではありますが、もう少し量がほしいかな?って感じです。


暑さも落ち着き、美味しい日本酒もいただいたのでそろそろ蕎麦をいただくことにします。

初めてのお店なので「せいろ」をいただきたいところではありますが、「アナゴの天ぷら」に食欲が刺激され、「もう少し天婦羅が食べたい。」と思ったことから、二人揃って「かき揚げ天盛り」をいただくことにします。

それ程待つ事も無く目の前に置かれた「かき揚げ天盛り」。
蕎麦汁は出汁がしっかり効いていて、キリッとした辛口ながら尖ったところが無く、まろやかな旨味が感じられ美味しいです。また、北海道産の蕎麦は、しっかりと水切りされていることから少々乾いた印象ではありますが、程好い歯応えの感じられるまずまずの蕎麦でした。なお、かき揚げは不要でした。


今日、蕎麦前と蕎麦をいただいた『お蕎麦・結』さんは、2人掛けのカウンター席と4人掛けのテーブル席2卓と4人程度が座れる小上がり席1席があるのみの、けして広くは無いこじんまりとしたお店でしたが、明るく天井が高いことから狭さを感じることも無く、スウィーツが出てきても違和感を感じない程の、清潔感漂うモダンでお洒落なお蕎麦屋さんでした。

ごちそうさまでした。