カンボジア経済

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南部経済回廊 北部サブ回廊を走破 その4

2016年11月17日 | 経済
 南部経済回廊・北部サブ回廊の第4回は、ラタナキリ州の州都バンルンからストゥントレン州、プレアビヒア州を経て、シェムリアップまでです。
 ラタナキリ州の州都バンルンから、国道78号線を下って、メコン川沿いのストゥントレン州の州都ストゥントレンに向かいます。この道は、中国の支援で簡易舗装(DBST)で整備されました。簡易舗装の耐久年数は3年~5年と言われ、公共事業運輸省ではその維持管理を行っていますが、なかなか大変なようです。この道を2009年に走った時は、まだ未舗装で、橋もぼろぼろの木橋もあり、大変な道でしたが、それに比べれば良くなったということができます(下記リンクをご参照ください)。
 ストゥントレンには、中国の支援による大きな橋が二つ架かっています。一つは、ラオスに向かう国道7号線がセコン川を渡る橋、もう一つは北部サブ回廊の国道9号線がメコン河本流を渡る橋です(写真上)。中国が整備した橋でメコン河を渡り、国道9号線を西に向かいます。国道9号線は整備が完了したばかりです。交通量がまだ限られていることもあって、簡易舗装(DBST)ながら、路面状態は良好です。国道の両側は、焼き畑が行われており、今後大規模な農業開発が行われる途上でした。既に、サトウキビの大プランテーションができており、その中に中国系の大規模な製糖工場も完成していました。約143キロで、プレアビヒア州の州都トベイミンチェイに到着です。世界遺産のプレアビヒア遺跡は、この州都の北110キロにあります。
 プレアビヒア州の州都トベイミンチェイからさらに西に向かいます。途中には、カンボジアの「ピラミッド」と呼ばれるコーケー遺跡もあります。最後に、国道6号線に合流してシェムリアップまで走破しました。国道6号線は、中国支援で4車線化の工事が進められていました。
 暗くなるころにシェムリアップに到着しましたが、国道6号線沿いが、LED街灯で明るく照らされていて、雰囲気が大きく変わっていたことには驚きました。観光地としての整備が進んでおり、更に多くの観光客を誘致できるとカンボジア経済にも良い影響があるものと期待されます。

ブログ「カンボジア経済」2009年5月12日「ラタナキリへの道:その2 国道78号線」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/79f1513f1ecf6023f149facc88f6d894

品質の悪い中国支援の道路の維持管理を懸命に行っています。


中国支援により最近完成した国道9号線がメコン河を越えるメコン・リバー橋。


国道9号線。今のところ交通量は非常に少なかったですが、両側では焼き畑による農業開発も進められていました。


カンボジアのピラミッド「コーケー遺跡」。階段が整備されていますが、上まで登るのは結構きついです。


コーケー遺跡頂上からの眺望です。地平線まで広がる原生林を眺めることができます。



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