カンボジア経済

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カンボジア海上油田ブロックA クリスエナジー持ち分95%に

2016年11月08日 | 経済
 11月3日、シンガポール取引所に上場する油田探査・採掘会社クリスエナジーは、シアヌークビル沖の海上油田ブロックAの持ち分比率を52.25%から95%へと引き上げたと発表しました。三井石油開発傘下のモエコカンボジア石油から28.5%、韓国系GSエナジーから14.25%の持ち分を取得しました。取得額は非公表です。残る5%は、引き続きカンボジア国家石油機構(CNPA)が保有しています。
 当初2012年の商業生産開始を目標としていましたが、カンボジア政府との利益配分交渉の遅れや国際的な原油価格の下落もあって、生産開始は遅れてきていました。今回、権益を手放した2社は、政府が求めた利益分配の見直しに反対していたとされています。
 最近の国際市場での原油価格の値下がり、石油輸出国機構(OPEC)の生産調整の難航、米国のシェールオイルの増産体制等、当面供給過剰が解消されることがあまり期待できない中での新規油田開発となりますが、カンボジアにとっては貴重な資源の開発であり、早期の商業生産開始が期待されます。

クリスエナジーのサイト(英文です)
https://www.krisenergy.com/


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