平和を、訴え続ける人。むのたけじさんが亡くなった。100歳をこえて、なくなる寸前まで、日本が戦争前夜の状態にあることを憂い、行動してきた。従軍記者の体験をもつ、深い反省から、朝日新聞をやめたが、今日、テレビでタマガワ氏が取材している風景があって、重要なことを聞いた。
戦時中の体験で、日本軍が現地女性を裸にして、ならべて、兵隊が犯していく、そのそばには、反抗したと思われる男の死骸がある。その現場を見たというのである。これが戦争だという。それこそ慰安婦問題に数倍する残虐さである。おそらく、戦場では、日常茶飯事のことだろう。
ソ連軍は、日本女性になにをしたか。おなじようなことがあった。戦争の残酷さを伝えきれないことを悔み、さらには、単に朝日を退社するだけで、ケジメをつけたような気になっていた自分を責める。あそこで、なんで、あの戦争について、徹底的に深く反省してみなかったのか、単に退社することだけで、すませたのか。
その語調の厳しさ、切なさが伝わってくる。ところが、むのさんをあまり知らなかった。平和運動といえば、共産党か社会党かと思っていた。社会党は、権力とむすびついていたし、共産党だけがと思っていた。リベラルな立場からの平和運動を知らなかったのである。狭い視野である。
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