空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

保険会社の裏切り

2009年03月20日 07時14分55秒 | 思考試行
保険会社は、代理店への手数料を、従来は一律で払っていた。要するに、お客の条件で払っていた。自動車保険なら、無事故割引の等級によって、率は違うけれども保険料×手数料率であった。

手数料率は、みんな公平であった。車一台の保険をとれば、どの代理店も同じであった。始めて間なしの人の場合の例外はあった。扱い保険料の多寡は関係なかった。代理店の規模は関係なかった。(少し差はあったが、ごくわずか)

ところが、売り上げの額によって、その率を、大幅に変えてきた。大きい所はより高い手数料率にした。その他、細かくポイントを設定して、あれやこれやで、全体として、手数料収入は、激減した。半分ぐらいになってしまった。

結局のところ、手数料体系は、細かく伸び率、損害率、規模、等で決めるが、下げるための便法であって、一方的な、下品極まる、ヤリクチであった。

その儲けた分はどこへ行くのか。株主だという。事は、アメリカの破綻前からの話である。金をもっているものが、ますます儲かるスタイルを追求し続けている。それを、破綻後のいまも継続している。保険業界の実情は、ギクシャクしている。怨嗟が渦巻いている。

保険会社は代理店との接触をさけ、露骨に事務室等にはいれないように、物理的に壁をつくった。どんな社員教育をしているのだろうか。上からの指示に従うロボット人間ばかりになっている。代理店をコケにして平気になってきた。契約をおいて代理店は退場してくれ、という本音を露骨にしてきている。

コンプリートと称して、事務処理にコマゴマと注文とつけて、代理店の労力をかけさせ、嫌気を誘う。真偽ないまぜの、もっともらしい口実と、本音のイビリの仕組みを、おおマジメに展開してきた。営業推進の姿勢は見事になくなった。保険会社が保険を売ろうする姿勢がないのである。

代理店は、長年の顧客をかかえ、顧客に対する信義というものがある。生活もある。簡単には辞められない。IT機器も導入し、時代の流れにのってきた。だが、いよいよ彼らの本音をむき出しにしてきたのをみて、廃業、合併吸収、と変化を余儀なくされてきた。

だが、その先はもうない。彼らは、金がほしいのであって、そのために邁進するのみだからだ。業界がほぼ一律でそういう傾向に走っている。なかに、例外的な保険会社もあるのだが、ガッチリと資本系列に入っているから、どう変化するのか、定かではない、というのが実態ではないかとみている。

この会社は、今のところは、代理店の規模を、問題にしない方針をとっている。ただ、保険料率が大手に比べて、一般に少し高いようだ。本当に、競争する気があるのかどうか、疑われる。本体の許可の下に、動いているフシがある。

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