昔、演劇を鑑賞する団体の合評会にでたことがあった。戦争反対勢力の主人公と、戦争推進派の対決がテーマとなっている。
題名が「美しい人」だったと記憶している。主人公は、時代の波のなかで翻弄され、さまざまに悩み、苦しむ。その上で、クライマックスの対決の場面へと展開するというあらすじであった。
その合評会では、演出家も出席していて、作品のねらい、意図などもきくことができ、楽しい会であったのだが、題名の「美しい人」というのは、悩める主人公であるのは、当然の共通認識とおもっていたのだが、ここで、爆弾発言がでた。
それは、推進派の人のことではないか、というのである。演劇を見た感想として、正直に言っているので、演出家は、そう思われたとしたら、失敗です。と苦笑していた。いわれてみると、なるほど、主人公は、悩み苦しみ、ようやく対決に臨むのに対し、推進派は、悩みなくタンタンと、自らの信念のままに行動し続けており、それこそブレルことなく、行動しているのであるから、ウジウジと、迷い苦しむ主人公は、かっこ悪いというわけだ。
このかっこよさが、実は、問題で、ブレナイ、悩まない、確信にみちている、というのは、非常に危険で、それを演出意図にしたんだ、とでも言ってくれたらよかったのだが、そういう言い方を演出家はしなかったので、作品の弱点の一つとなってしまった。
しかし、今にして思えば、作品の意図は、主人公の確信にいたる道程を、描いているので、その深さの度合いであったり、考え方の中身の問題であったのだが、カッコヨサには、さまざまな価値観が交錯するので、思いがけない伏兵に驚いたという感じであった。
宇宙船地球号の一員としては、見かけのカッコヨサで、惑わされることのないように願うばかりである。
題名が「美しい人」だったと記憶している。主人公は、時代の波のなかで翻弄され、さまざまに悩み、苦しむ。その上で、クライマックスの対決の場面へと展開するというあらすじであった。
その合評会では、演出家も出席していて、作品のねらい、意図などもきくことができ、楽しい会であったのだが、題名の「美しい人」というのは、悩める主人公であるのは、当然の共通認識とおもっていたのだが、ここで、爆弾発言がでた。
それは、推進派の人のことではないか、というのである。演劇を見た感想として、正直に言っているので、演出家は、そう思われたとしたら、失敗です。と苦笑していた。いわれてみると、なるほど、主人公は、悩み苦しみ、ようやく対決に臨むのに対し、推進派は、悩みなくタンタンと、自らの信念のままに行動し続けており、それこそブレルことなく、行動しているのであるから、ウジウジと、迷い苦しむ主人公は、かっこ悪いというわけだ。
このかっこよさが、実は、問題で、ブレナイ、悩まない、確信にみちている、というのは、非常に危険で、それを演出意図にしたんだ、とでも言ってくれたらよかったのだが、そういう言い方を演出家はしなかったので、作品の弱点の一つとなってしまった。
しかし、今にして思えば、作品の意図は、主人公の確信にいたる道程を、描いているので、その深さの度合いであったり、考え方の中身の問題であったのだが、カッコヨサには、さまざまな価値観が交錯するので、思いがけない伏兵に驚いたという感じであった。
宇宙船地球号の一員としては、見かけのカッコヨサで、惑わされることのないように願うばかりである。
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