損保業界大手は、代理店制度を大幅にかえ、それにのらない代理店の手数料を五分の一まで減らした。その理由は、売上規模のみである。そして、効率経営をいいながら、利益増加分は、株主へいく。顧客の保険料は下げない。むしろ値上げしている。資本の支配による経営改革、資本の独善的な行動である。社会について、どういう認識をしているのだろうか。
貧困と格差拡大が、混乱を招き、紛争をよぶことは自明のことだと思う。非正規雇用の増大が問題となるなかで、かの竹中氏は、正社員は必要ではない。全員非正規雇用にすべきだ、と言っているらしい。
小泉内閣で始まった、労働法の改悪で、今のような若者たちから夢を奪い、結婚もできないような状況に追い込み、格差社会をもたらしたのだが、その政策の推進役が、かの竹中氏であった。その彼が、さらなる格差の拡大を主張している。
格差社会がいかなる弊害を呼ぶか。怨嗟、反人間的価値観の横行、戦争紛争の根源的原因となる。世界の紛争原因のすべてに関わる。それでも、格差拡大を主張するのは何故だろうか。
人間社会について、どのような社会にしようと考えるのだろうか。競争原理を振りかざして、貧困層をさらに貶め、現代の奴隷として、富者をますます富ませる。そんなことで人間的な社会ができると本当に考えているのだろうか。
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