逃げずに、負けるときは負けたらいいし、つぶれるのであればそうすればいい。逃げ出さないことは、覚悟を決めるということであり、そうすることで、気持ちが楽になる。
母親を施設にいれて(というより、幸運にも、入れたのだが)そのおかげで、余裕が出来た。その期間を経験できたおかげで、覚悟ができた。最後の最後は、自宅で看取りをする覚悟である。
それは、母の身体の調子がおかしくなって、施設の看護師から、話があった。外部の病院を受診するかどうかのことである。
それだけで、最後の最後まで、施設で、穏やかに暮らせるかどうかがはっきりしない、と感じてしまった。施設側の本音がどこにあるのか、などと、考えてしまう。
いろいろと、人間だから感情もある。母に、いじめられた経験を持つ妻も、今は、素直に感謝の気持ち、言葉を吐くようになった母を受け入れている。
施設では具合が悪いとなれば、在宅でいこうと、妻は、言ってくれた。この一年半、母は、ほぼ、寝たきりの状態から、新聞を読めるまで良くなり、こちらも、趣味の世界を少し味わえる余裕も与えてもらった。
そして、今や、過去の体験、経験から外部の仕組みの活用や、自分たち自身の役割のなかで、母が、完全に寝たきりになった場合の対処に自信がある。
収入、体制、こちらの身体の続くかぎり、無理なくいけると判断している。逃げずに対処できると思えるようになった。
今は、覚悟が無謀ではないことを自覚できる。そうなると、なにも恐れる必要はないのである。
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