なくせばタイヘン。憲法9条

　自分が自由にできるものであっても、一旦なくしてしまうと、元へは簡単にはもどらない。昨日の体験は、落としたと思った一万円札が復帰してくれてうれしかったということであったが、世の中、当然と思っていることでも、有難いことが多くある。それは、まことに有難いことで、感謝しなければならないのだが、あたりまえと思っている。結婚して、連れ合いにどれだけ、世話になっていることか、思えば本当に有難いことである。感謝、感謝である。

　憲法もこの60数年、たいへんな役割をはたしてきた。日本が戦争をしてこなかったのは、まさに、9条のおかげだし、この憲法のために、アメリカのいいなりになりつつも、なんとか窮地を免れてきた感がある。そればかりではなく、世界平和のために、貢献もできる地位にあることにも意味がある。戦争を放棄することを宣言し、軍隊をもたない、といってるのであるから、世界平和のリーダーになりうる資格は充分である。

　これを軍備を備え、普通の国になったとしたら、アメリカに協力して、「ショーザフラッグ！」といわれれば、断る口実はない。世界どこでも、自衛と称してでかけていかなくてはならない。軍需産業の発展に寄与し、世界平和はますます遠のくこととなる。

　広島や、長崎、東京大空襲、多くの非戦闘員が、無差別に殺された。だれにか？戦争をやろうと決めたことにある。憲法9条をかえるということは、戦争をしたがっていることを意味する。なくしてしまうと大変なことになる。