世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

兵站術

2016年03月18日 | 100の力
「経営のプロはロジスティクスを語り、素人は戦略を語る」と言われる。

ここでいうロジスティクス(Ligistics)とは、

日本語では兵站と訳する。


兵站(英語ではMilitary Logistics)と言う言葉は、広義には軍隊の「総務・管理部門」を意味し、

狭義には武器弾薬・食料・燃料などの物資補給・輸送や兵器、馬などのメンテナンスを意味する。

平たく言えば、兵隊(部下)の食い扶持ということになろうか。


その兵站がなければどんな戦略を組み立ててもそれは無用の長物であるとも言われるくらい

重要な要素なのだ。


同時に、戦略的な思考法を身につけなければ経営者として一人前になることは難しい。

経営者は、

戦略(Strategy)、作戦(Operation)、戦術(Tactics)、そして兵站(Logistics)のすべてにに精通していなければならない。


経営者に必要な能力の一つにマネジメント能力があるが、

マネジメント能力とは、戦略を立て、作戦を立て、スタッフに戦術を実行させることである。

そのスタッフに戦術を実行させるために

兵站が重要となってくる。


別の言い方をすれば、

「素人は戦略を語り、玄人は兵站を語る」といわれる。

何が言いたいかというと、


ボクは、

アイデア、企画、立案、

そして、それを現実化して運営させる戦略(Strategy)、作戦(Operation)、戦術(Tactics)には自信がある。

ミッションに関しても、それはそれは立派なものを掲げる。
(自分で言うのもおこがましいがimpudent; cheeky)


現に、自分自身が直接経営に携わる事業に関しては曲がりなりにも成功を収めてきた。

阿蘇のペンション、

久住の観光牧場、

そして同じく阿蘇の古民家事業、

さらに、フリートークと、それなりに継続してきた。


ここへきて、

プッツンが続くのは何故か。

あらためて考えてみた。


それは、

すべて人に委託したものばかりだ。

そして、

資金や戦術、戦略は与えたが、

兵站に欠けていたのではないということに気付いた。

つまり、経営者としてはまだまだ素人だったのだ。


すなわち、委託した人々の食い扶持を自分で稼ぐように切り離したことが

不信を募らせ、辞めて(逃げて)いったのではないかと。

反対に、そこまで面倒を見れば継続可能であったのかもしれない。


全部が全部そうではないだろうから、

人を見る目がなかったと言えばそれまでだ。


ボクは、性善説で人を見るから騙されることも多い。

甘いと言えば、甘い。

情にほだされる。(to be moved by somebody's affection)

つい、同情してしまう(sympathize with~)ところがある。

(特に、女性の涙に弱いのは最大の弱点)


そして、最後まで面倒を見ないで、切り離してしまうところがある。

「来るものは拒まず、去る者は追わず」主義なのだ。

Those who come are welcome, those who leave are not regretted.

外国では、至極当たり前の感覚なのだが。

They are free to come and go.

だって、来ようが来まいが、本人の自由意思で勝手なのだから。


体力が減少した今、

そして、自由な行動を標榜する(profess)身であれば

人に任せなかれば成しえないこともある。


これからは、この反省の下に立って、

なるべく自分ででやれることを手がけることに集中し、

万が一、人に任せる場合は、より慎重に人選をすることにしよう。

ある意味、性悪説を受け入れなければならないだろう。

特に、世界を視野に入れたグローバルビジネスにおいてはおや、といったところだ。


また一つ、勉強になった。

3月17日(木)のつぶやき

2016年03月18日 | 100の力