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マルチリンガルへの道

2014年01月26日 | 国際
偶然とは思えない。


現在、ベトナム語と中国語を並行して学んでいるが、

中国語、特に広東語とベトナム語はすごく共通点があることに気づいた。


そして、調べてみると驚くべきことが判明した。


ベトナム語の語順はは中国語と共通点もあるし

音の上がり下がりの声調も、中国語とどことなく似ていると感じた。


ただ発音は本当に難しい

…口の開き方とか舌の位置とかの微妙な違いで音と意味が全く違ってくる。




そもそもベトナムは

中国南部の越にいた京(ジン)族が南下してインドシナ半島に居を構えた国である。

そして、紀元後千年間は中国に属していた。


そのため日本同様漢字文化が浸透していた。

現在もお寺とか行くと漢字で書かれたものが残っている。


ベトナムと言う国名も“越南”の中国語読みである。



驚くべきことに、日本語にも似ている。



今日のベトナム語の実に95%近くが中国語(漢語)から来ているといわれる。

日本で我々が日常使っている2字熟語なども同じようにベトナムで使われている。


だから、多くのベトナム語の単語は漢字に置き換えることが可能だ。


例えば、

ありがとうはベトナム語で Cam on (カーム オン)と言うが、

漢字に置き換えると「感恩」となる。


どの言葉がどの漢字に該当するかがわかってくると、

知らない単語でも推測できるようになってくるらしい。


この点は、漢字を理解する日本人にとっては非常に馴染みやすい言語と言える。


しかも、動詞や形容詞の活用もなく、

時制表現も非常にシンプルで、

他言語のように活用を覚えるのに労力をさく必要がないのはありがたい。


例えば「注意」って日本語で「ちゅうい」、というが、

ベトナム語でも「チューイー」って言う。


「意見」も「イーキエン」、

「研究」は「ギエンキュー」、

「天然」は「ティエンニィエン」、

「準備」も「チュアンビ」

これらは全て中国語から来ている言葉だ。


その他、結婚、水産、公安などもほとんどそのまま読める。


分かりやすく言うと今日のベトナム語の単語のほとんどが漢字に当てはめることができるのだ。


広東語と北京語の違いより、

広東語とベトナム語の違いの方が少ないと言いうから驚きだ。




このように言語に興味を持つと、

その国の歴史にも興味がわいてくる。



ボクの大学は外国語大学で、スペイン語(イスパニア語)を専攻していたが、

当然、スペインはもとより、ヨーロッパの歴史、文化、


さらには中南米のそれらにも興味を抱いて調べたものだ。



何かに興味を持ち、そこから掘り下げていけば、

なんにせよ奥深く知識が広まるのは間違いない。



ひとつ外国語をマスターすれば、

他の言語も面白いように吸収していくことは新たな発見といって良いだろう。



英語のみならず、できるだけ多くの言語に挑戦してみよう。