デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ポップサーカス

2024-06-01 16:50:44 | 観覧雑記帳
ジャンル  サーカス
観覧日  2024年5月31日午後1時10分開演
会場     浦賀ドック特設会場

昨年活動を開始したポップサーカスを追って宇都宮で見て以来の観覧となった。
出演者も三分の一ぐらいは代わっていたのでないかと思う。テンポもあり、いい構成で、見応えのある公演だった。
クラウン2人による開演前のグリーティングで思い切り客席を温めたあと、バンジーアクロであっと言わせ、さらにクラウンが実はジャグラーでもあったという演出のオープニングアクトのジャグリングまでのつかみは満点といってもいい素晴らしい演出である。そのあとのエチオピアバンキンも迫力がある。ただ上に載せていくだけでなく、中間にスイング技を入れることで、さらに立体的に見せていく。これでもかと畳みかける見事なアクロバットだった。今回初めて見たのが、日本人アーティストの空中ブランコ。ポップサーカスが始めた研修員制度の一期生とのことだったが、とてもいい演技だった。のびしろがまだまだあるので、いいアクトになるだろう。コロナの間群馬のサーカス学校で練習できたことが大きかったと団側の説明をあとで聞いたが、ここまで時間をかけて育ててきた芸なので、ぜひいいものにしてもらいたい。演技中の表情も良かった。前半のトリはデスホイール、宇都宮で見たアーティストとは違うようだが、ちょっとスリリングさにかけていたように思えた。
後半は宇都宮公演よりテンポもあって、見応えがあった。後半最初のハンドトゥーハンドは、エクアドルから来たアーティストということだが、頭倒立しながらの階段を登り下りは見応えがあった。レベル的にはまだまだだが、構成の中で生きたと思ったのは、中国の一輪車に乗ってお碗を頭に載せていくアクト。エチオピアのバンキングもそうだが、こうしたグループ技がはいるとアクセントになっていい。女性6人がみな可愛らしく、微笑ましさが感じられた。デュオのシフォンもしっとりしたアクトで、魅せてくれた。ポップサーカスは、テンポ良く次々に見せていく演出を常に考えているが、ひとつひとつの芸はきっちりと見せているのがとてもいい。リングマスターがいるのだから、ひとつひとつのアクトを締め、見得を切っている時にリングマスターが出て、見送ったり、あるいは名前をコールしたりするといいのではないかなと思った。リングマスターはポスターの中心にもなっていたので、もっとうまく使えば、さらに雰囲気ができるのではないかと思ったのだが、どうだろうか。
コロナで3年間休業を強いられた中、再出発して約一年、始動しはじめたエンジンが徐々にヒートアップしてきたという感じか。これからまた研修生たちもデビューしていくようだし、今後が楽しみ、そして追い続けてみていきたいサーカスである。
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