ジャンル ステージ(パントマイム)
観覧日 2024年6月22日午後3時公演
気になった作品の感想メモ。
「共有生活」(東京キライモニヨン)
女性3人のユニット。はじめてみた。それぞれ3人がちょっとした生活の一部をスケッチしたものを演じたあと、それが同時で演じられるという内容だったかと思う。面白い構成だが、このバラバラのものがつながっていくと面白くなるのでは、アパートの一室三部屋分を断面にして俯瞰するようなイメージなのかもしれないが、それが実はつながっていたという内容に進化させるととても面白い作品になるような気がした。
「怪猫伝2024」(細川紘未)
2024とあるから前にもやっていたものを脚色したものかもしれないが、ヒッチコックの映画、たぶん「泥棒貴族」かな、グレース・ケリーが出ていたものが思い出されてしかたがなかった。終わったあとに、スクリーンに猫のシルエットなんか写っているとよかったかも。
「暗闇マイミスト」(たちざわ~)
目覚めていたら、光がみえない、実は安眠マスクをしていたからだという内容だったが、この暗闇というイメージをマイムでやるという発想からもっと違うものに発展できるのではないかと思ってしまった。
「ビーマイベイビー」(ななな)
寝ているうちに勝手に両手がいろいろな動きをして、からみあいしていく。面白い発想だし、手の動きも見応えがあった。絡み合いしていくうちに争うような感じにしていくのもよかった。寝るまでの動作をもっと簡略化したほうがいいかな、あくびをしたりとか説明的な動作があったが、いきなり寝入る感じにした方がよかったのでは。こういうネタはオチが難しいのだが、そこはかなり考えたようだ。モップのようなものの中にまた違う手のようなものが現れるというオチ。モップの出方が唐突だったような気がする。三本目の手(もしかしたら指)が現れるという発想はいいと思うのだが、もう一息。
「おくりもの」(ななな)
これは好き。単純におくりものを小さな段ボールにいれて、集荷にだすという誰も日常あたりまえにやっていることが、いろいろ困難なことが起きてしまい、最終的にはガムテープだらけになっていた自分が集荷されるというもの。いくつもの見せ場があって、オチも秀抜だった。くすくすも笑えるし、最後のオチでは大笑いできる。段ボールにガムテープを貼るだけなのに、どうしてこんなになるのというあたりは爆笑ものだった。ガムテープの先がなかなかみつからないという場面があったが、あそこを簡単に見つけないで、なにかみつける理由があってもいかかと思った。それよりも、これはよく自分がやることだが、なにかで切る(回りにはなにもないという状況の方がいいので、歯で切るとか)というようなギャグをつくったらいいかと思った。
あれだけガムテープで遊んでいる(本人は苦労しているのだが)のだから、あそこはガムテープだらけになって、身体中にガムテープが巻きついて、伝票もそのうちに自然にからだについてしまい、それで集荷されるとかすれば面白いのではないかと思ってしまった。こういうネタはとても好き。
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