デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

サンクトの旅5

2018-11-19 03:51:44 | 
7時過ぎに起床。8時前にノック。朝食のルームサービスだった。小さいホテルなので食堂がないということなのだろうが、それにしてもありがたい。内容も立派な朝飯。ますますこのホテルが気に入った。しかも持ってきたお姉ちゃんが美人。今日のアポは13時なので、ゆっくりもろもろ整理。距離感がいまいちわからないので早めに11時すぎに部屋を出る。今日もちょっと寒いかな・・・活気あるネフスキイ通りを歩くのは気持がいい。あちこちにスタチューを見かけるのだが、彼らは月曜ということもあるのだろうが、半分ぐらいはたばこを吸っていた。だいたい1時間でネフスキイ通りを縦断できる。トイレに行きたくなるが、ネヴア川沿いには見当たらない。ピンチと思ったときにエルミターシュに行ったらトイレの屋台。30ルーブルの有料トイレ。助かった。観光地は有料になる。
エルミターシュから歩いて5分ぐらいのところに東洋学研究所がある。ここを訪ねるのは何年ぶりなのだろう。今日で3回目、最後に来たのは東北放送で番組をつくったときだったと思うので、20年以上前のことになる。
今日お目にかかるのはシュープキンさんという日本学者。挨拶をしてすぐこの前テレビで放映していた「ゴンザ」の番組に出ていた人であることがわかる。今日は今後の閲覧についての打合せかと思ったら、もう許可が出ているので申請している本は見れますという話しにびっくり。申請書を出してずっと返事がなく、いらいらし、昨日のカテリーナさんの話しでほぼ閲覧は無理だと諦めていた。まさか今日閲覧できるとは。ずっと見たいと思っていたアルヒーフはレザーノフの辞書の増補版。いままで何度アタックしたことか。それが今日見れるという。驚きはしたが、どこかで見れるわけがないという気持もあった。この資料はそんな簡単なものではないのである。案の定アルヒーフ閲覧所で出された資料は、かつて見た2冊の辞書と教科書であった。シェープキンさんは来週ある大きなイベント東洋学研究所開設200年でとても忙しいと言っていたので、このあとは会うことができなかった。自分も3時に約束があったので1時間ほど閲覧してからここを出る。正直もうこれまでかなという諦めの気持になった。きっとないのだと思う。それをひとつ明らかにしているのが閲覧リスト、自分もよく知っている日本人の2人の学者さんの名前があった。彼らは増補版のことを知っている、もしもここで見れたのなら絶対にどこかで発表しているはずだ。しかしいままでこのおふたりがこの件に関して書いていないと思う。ということは見れなかったからだ。ここまでやったんだからもういいだろうという気持にはなった。
15時過ぎにサーカス場へ。警備員の案内で3階の博物館へ。ちょうどユリアは見学者グループへの解説中。美人の館長さんがお茶でもいかがと連れて行かれところにスゥエーデンとデンマークのクラウンがいた。小一時間ほど彼らと話したあと、ユリアが戻ってきて、博物館の分類法について説明を受ける。今日は彼女も忙しそう。明日またゆっくりくることにして別れる。
ホテル近くのベトナムレストランでフォーを食べる。これがダメフォーで、インスタントラーメンだった。しかたがないかな。
ホテルに戻りテレビを見ているうちに寝てしまう。たぶん今日は8キロぐらいは歩いている。
気になるのはレザーノフの辞書。カテリーナさんから来たメールをもう一度チェック。彼女はこの増補版を見ているとはっきり書いていた。ないのかなと思ったが、やはりあるのでは。カテリーナさんに事情を説明して助けてくださいとメール。シェープキンさんには自分が見たかった資料ではなかったとメールする。シェープキンさんからすぐに返事。レザーノフ関係ではこの2冊だけしかないという。ただ明後日一緒にアルヒーフを見てみましょうという。こうなると最後の頼りはこれを実際に見たと言っているカテリーナさんだけだ。さあどういう展開になるのだろう。

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