デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

中国編 2

2008-12-02 10:32:20 | お仕事日誌
昨日というか今日というか寝たのが遅かったのだが、腹は減っていたのでがんばって起きて、無理やり朝飯を詰め込む。そのあと部屋で会社やスケジュールを聞いているパフォーマーに連絡をとる。時差が1時間なので、ほとんど日本と同じ時間で仕事ができる。やっとパフォーマーを捕まえ、スケジュールも空いていることを確認。ちょっとホッとする。あっという間にランチタイム。ランチが終わったところで、14時劇場に出発。劇場に着いたところで、いきなり内田君がテレビの取材につかまる。コーリャの話だと中国のNHKみたいなもので、全中国で放映されているらしい。主催者側が、内田君をメインゲストとしてフューチャーしているのだろう。15時から一般参加のコンテスト部門のショーがはじまる。18組の若者たちが精一杯の演技を披露する。最初の頃は、失敗も目立ってオヤオヤと思うのが結構あった。ただみんなひたむきなのが伝わる。今年はひとつのストーリー仕立てにしたもの、マイムを入れたもの、傘だしが目立った。ポケモンと題された鳩出しは見事だった。去年よりずいぶんレベルがあがっているように思えた。ぞれと女性マジシャンが多かった。それもみんな美人そろい。一番おかしかったのは、失敗したマジシャンがはける時に、照明が暗転にならず、がっくり下をうつむいてあきらかにへこんでいる姿がはっきりと見えてしまったこと。ちょっと可哀相。内田君のマネージャーが照明がひどいのを見て、かなり危機感を感じているようだ。
18時すぎに公演が終わり、ホテルに戻り、そのまま夕食。だんだんこのバイキングに厭きてきた。食事後今回の公演のためにかかった経費の精算。主催者代表のデウチーの部屋へ。事前に話していたより、経費負担の部分で行き違いがあり、ちょっともらう金額が少なくなったのだが、しかたない。デウチーは内田君のカードはぜひ来年やってもらいたいという。今回は韓国のカードマジックが先に決まったので、他の演技をということになったようだ。お金をドルでもらって、すぐに劇場に出発。仕込み、リハはこちらの要求どおり一番先。枠のセッティングをしたあと、すぐに照明の打ち合わせ。舞台監督の英語は完璧、そしていいショーをみせたいので、照明に関しては完璧にやりたいというとてもありがたい返事。最初にスタッフさん全員でDVDを見た後、英語でつくってきたQシートに従って、明かりをつくり、それを入力するという作業。舞台監督とコーリャと自分がオヘレート室に入り、日本語、英語、ロシア語、中国語が飛びかう、なかなか面白い風景。コーリャがこれだけ照明に時間をかけてリハをやるのは初めてと感心していた。セッティングが終わった内田君も調光室に入り、作業に加わる。彼は海外での仕事が多いので、英語はほぼ完璧。作業はいちだんと早まる。二番目のウクライナのマジシャンが入ってきて、紹介される。サーカスの世界は狭いので、共通の知り合いがたくさんいたことに互いに笑う。23時半すぎに打ち込み終了、いちど通してやって24時に終了。これで一安心。明日が楽になる。コーリャの運転でホテルに戻る。さすがにビールぐらいは飲みたくなる。買いに行く元気もなく、ホテルの冷蔵庫のピールを飲む。もってきたバーボンで寝酒。酔いが回るのが早い。そのひとつの原因はブラジルからのうれしい便り。いよいよブラジルにも漂流民研究会が発足したという。うれしいじゃないか・・・


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