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群馬・子持村・白井宿の八重桜が満開です

先日、群馬・渋川にある「白井宿」に、八重桜を見に行ってきました

渋川市の国道17号沿いにある「道の駅・こもち」のすぐ裏手は、「白井宿」と呼ばれ市場街道が通っています

久しぶりに訪れた 渋川・白井宿の八重桜 は、この街道に沿って100本以上も植えられ、訪ねたこの日満開になって咲き誇っていました

「道の駅・こもち」に車を停め、物産館で買い物しながら、八重桜を堪能してきました

    道の駅・こもちの「ふるさと物産館」 前の八重桜は満開でした

この辺り「白井」には、江戸時代三国街道が通り、更に利根・吾妻郡地方と中毛地方の物資交流地でした

幕政の中で置かれた白井藩の中心地であったことから、廃藩となった後も「六斎市」として月2日の「市」が立って栄えてきたそうです

ですから本来は「白井」は城下町であり、宿場町ではなかったようですが、街道沿いであることと「市」の繁栄で、「宿」と呼ばれたようです

「道の駅・こもち」の有り様はそんな現代版「市」の名残なのかもしれません

物産館の裏手に回ると、街道につながっています

何種類もの八重桜が、枝も重たげに花をつけて咲いていました    

八重桜とは、八重咲きになるサクラの総称で、特定の品種の名前ではありませんが、八重桜として結構多くの種類があります

花は桜よりも、咲き始めが2週間ほど遅い4月中旬過ぎから5月初め位まで見られます

花の形が、小型ながら「牡丹」にも負けないくらいに豪華な咲き方であるため、「牡丹桜」とも呼ばれています

また野生の山桜に対し、人里に見られると云う事から、「里桜(さとさくら)」とも言われます

色々な花容、色合いの八重桜が、街道中央を流れる疎水を挟んで、満開の様子を見てください

「関山(かんざん)」、「一葉(いちよう)」、「普賢象(ふげんぞう)」、「鬱金(うこん)」 などの種類名がよく知られており、樹に名札がかかっていましたが、見事な咲き振りに、どの花がどの名なのかチェックするのを忘れて帰ってきてしまいました  

それにしても、息をのむほどの綺麗さでした

 

 

八重咲きとは、花びらが重なった状態で咲くことなので、当然の事ながら通常の一重咲きの桜よりも色が濃く美しいです

重なった状態の表現に、八重以外に七重、九重という言葉が有りますが、何故八重桜と呼んだのでしょう

浅学な私にはよくわかりませんが、百人一首の中の歌を思いだしました

   いにしへの 奈良の都の 八重桜  けふ九重に にほひぬるかな   (伊勢大輔) 『詞花集』

この歌は「一条院の御時、奈良の八重桜を、人の奉りて侍りけるを、そのおり、御前に侍りければ、その花をたまひて(題材にして)、「歌詠め」と仰せ言ありければ(読める)」
とまえがきがあるそうで、即ち作者の伊勢が、奈良から宮中に届けられた八重桜の献上品を、宮中で受け取る役に抜擢され、その時、藤原道長から急に即興で歌を詠めと言われ、返したのがこの歌なのだそうです
 「いにしえの古都、奈良の都の八重桜が、九重の宮中で見事に咲き誇っていますよ」 すなわち、「かつての奈良の栄華をしのばせる豪勢な八重桜だけど、今の帝の御世はさらにいっそう美しく咲き誇っているようだよ」と花に託して、この時の宮中の栄華ぶりをほめたたえたとされています

この中の【九重に】とは、「宮中」の意味で、昔中国で王宮を九重の門で囲ったことからこう言われていたのだそうです

これを見ると、八重という言葉はそれ以前に使い分けされていたのですね

「七重八重」の意味は、幾重にも重なっていることで、「そのもの」をあらわしています

となれば、これぞ桜そのものと云いたく、「七重八重桜」と呼ぶところから、八重桜と呼ぶようになったのかなと我流解釈をしてみましたが、真実や如何に!? 

 七重八重といえば、この歌を思いだします

「  七重八重  花は咲けども  山吹の  みのひとつだに  なきぞあやしき 」  後拾遺集

 

桜全体の花言葉は、「 優れた美人 」、「 純潔 」、「 精神美 」、「 淡泊 」  です

 八重桜の花言葉は、 「豊かな教養」、「 善良な教育 」、「 しとやか 」、「 理知に富んだ教育 」  です

 桜の花は、どれも見た目の美しさよりも内面の美しさをみせているのだと、花言葉は教えてくれました

 

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