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「烏瓜(からすうり)」の赤い実で、今を知りました

 寒い日が続くようになりました

ちょっと小春日和の暖かさがあった先日、近くのヤブの縁に、「烏瓜(からすうり)」が下がっているのをみつけました

ここはまだ寒さの訪れは遅いのでしょうか!?・十分赤さが残っています

まるで人生最後の輝きをしているようです

「烏瓜」はウリ科のつる性多年草で、巻きひげで他物にからみつきながら生長します

雌雄異株で、夏の夕方、縁が糸状に裂けた五弁の白色花を開かせ、果実は秋に大きな楕円形で赤熟します

ヤブの竹の葉や、側に立つ名の知らぬ雑木の枝に巻き付いて、遠目には柿の実とも見紛う赤い実を生らしていました 

   見上げて、パチリ!!した「烏瓜」 

「烏瓜」を詠った歌や句が沢山あります

与謝野晶子の歌・一首  「 赤らかに 雑木の垣の からす瓜 なびくつる引き 君まつわれば 」  

「烏瓜」は秋の季語です

「烏瓜」を詠った句を沢山見つけました・・・その中から抜粋すると、「烏瓜」が見えてきました

   「  行く秋の  ふらさかりけり  烏瓜  」     ( 子規 )

   「  烏瓜   塀に売家の  札はりたり  」     ( 漱石 )

   「  秋風を  わづかに染めぬ   烏瓜  」     ( 石鼎 )

   「  濡れそむる  蔓一すぢや   鴉瓜  」     ( 龍之介 )

   「  蔓切れて  はね上りたる   烏瓜  」     ( 虚子 )

   「  烏瓜   老の手力   あまりけり  」     ( 青畝 ) 

   「  ぶらさがつて ゐる烏瓜 は二つ  」       ( 山頭火 )

   「  かなしければ  一つ並びに  烏瓜  」     ( 汀女 )

   「  烏瓜   言葉何やら   聞きもらし 」     ( 汀女 )

   「  うら枯て  いよいよ赤し  からす瓜 」     ( 太祇 )

続いて私の駄句一句

     「  烏瓜  下がりし蔓に  歳を知る  」    ( ダッペ )

「烏瓜」の効用は古来から知られています

「烏瓜」の根から採ったデンプンは、天瓜粉(てんかふん)の代用になります

また、漢方で、根を通経・利尿剤に、種子を袪痰(きよたん)・鎮咳剤(ちんがいざい)に用いられます

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