日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
“ノビル”の花って知ってますか!?
早朝ウォーキングしながら、鉄路の土手でちょっと面白い花が咲いているのを見つけました
見かけた野草は、実は“ノビル”です
ノビル(野蒜)はユリ科(植物分類体系ではネギ科)ネギ属の多年草で、日本全国で見られます
地下に小さなラッキョウほどの鱗茎(球根)があり、食べられるので、私はたまに摘んで、酢味噌でビールのつまみにしています
秋に長さ20~30cmほどの細い葉を出し、春先球根が育っている頃がたべごろです
今頃花茎のでる季節になると、葉は垂れるような形になりますが、花茎は立ち上がって頂端にネギ坊主状の花序ができます
“ノビル”が、沢山生えていました
葉は雑草に紛れてちょっと目立ちませんが、花茎は背丈(50~60cm位になる)が伸びて、頭の花序が風で揺れる様子は可愛い気です
“ノビル”は農耕地などの周辺に多く、自然性の高い場所にはほとんど生育しません
こんな処から、農耕の伝来とともに渡来した「史前帰化植物」であると考えられています
ノビルは万葉の時代からあったといわれ、伝来は不明だが古代人もノビルは食べていたらしい
ノビルは初夏に花茎を出して頂端に花序を形成します
花序には2つの形態があり、花を形成せずに無性芽である「むかご」のみを形成するものがほとんどですが、花を付けた後に「むかご」を作るものがあるそうです
「むかご」とは、花の一部または全部が、「養分をためるところ」という事のようです
花茎先端の坊主頭の花序・・・まだ出来たばかりです
これが出来始めると地下の鱗形は硬くなるので、収穫は急がないと・・・です
花茎の先端に出来たイガイガ状に集まった散形花序から、花柄を伸ばし花の長さ数mmの楕円状の6弁花が咲きます
“ノビル”の花は、初めて見たけど、野趣一杯の花です
“ノビル”を食べたというのは、万葉集(巻16)にも見つける事ができました
《 「醤酢(ひしはす)に 蒜(ヒル)搗き合てて 鯛願う 我にな見えそ 水葱(ナギ)の羹(あつもの)」 》
歌の意味を我流解釈では、
『 醤酢(ひしす)は“ひしお”のようなものなのだろうか!?
酢と一緒に野蒜(ノビル)を合わせていると、鯛を食べたくなる
葱(ネギ)のお吸物なんか見たくもない 』
鯛を食べた万葉人とは、なんとも贅沢です
“ノビル”は酢味噌でなく、酢醤油なのか!?・・・酢味噌の方が美味いと思うけどな
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