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‘ハマユウ’の花が神秘的に咲いていました

先日行った群馬・高崎にある植物園の温室で、‘ハマユウ(浜木綿)’の花が咲いているのを見かけました 
‘ハマユウ’はヒガンバナ科の宿根草で、草丈60~70cmになります
通常の開花時期は、7月初めから9月末ごろまでで、主に温暖な海浜でさいているのが見られます
‘ハマユウ’の花は、花弁が細長い白色の花で、花茎の先に10数個の蕾をつけて、次々に花を咲かせていました
温室内の奥の方で咲いていたので、細かな観察はできない上、デジカメの望遠ではピンボケになってしまいましたが、周囲の緑の中で咲いている様子は神秘的雰囲気です
別名を‘ハマオモト’といい、肉厚で長い葉がオモト(万年青)に似ていることからつけられたようです



‘ハマユウ’の花は万葉の古くから親しまれてきた花です
万葉集に、柿本人麻呂が詠った歌があります
 “ み熊野の  浦の浜木棉  百重なす  心は思へど  直に逢はぬかも ”
歌の意味は 「み熊野の浦に群生するハマユウが幾重にも重なっているように、幾重にも幾重にも心に深く思うけれども、直接に逢う事は叶わない」

‘ハマユウ’の 花言葉は、「 あなたを信じます 」

 薀蓄(うんちく)~です 
‘ハマユウ(浜木綿)’の和名由来は、花の様子が木綿(ゆふ)を垂らしたようであることからつけられたといいます
『ゆう』とは、楮(こうぞ)の皮をはいで、その繊維を蒸して水に浸し、裂いて糸としたもので、木綿(もめん)とは異なるものだそうです・・・知らなかった~ 
日本に木綿(もめん)がまだ伝わらなかった時代、麻を主にしていろいろな植物の繊維が糸・布の原料として利用されました
楮もその一つで、そこからとった『ゆう』が「木綿」と書かれたそうですが、いつから木綿(もめん)と別けられたのでしょう   
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