ダンポポの種

備忘録です

名古屋まで、行って帰って…

2014年10月25日 13時56分00秒 | 旅のあと

おととい、青年部会の行事に参加するため、日帰りで名古屋へ行ってきました。
今回は、名古屋までの〝往復とも〟全区間を近鉄線利用で行ってきました

道中、画像を写してきたので、貼っておきまーす。


行き(往路)

平成26年10月23日(木)。
当日の青年部会の行事スケジュールは、「名古屋駅至近の会場施設に、午後3時半に集合のこと!」という約束になっていました。
私は、午後3時ごろに名古屋駅へ着くように心づもりをして、『近鉄時刻表』を繰って 乗り継ぎを組み立ててみました。
早めに家を出て、近鉄の急行電車と各停電車だけを乗り継いで名古屋まで行ってみよう』 と考えました。

私は、午前11時過ぎに自宅を出発しました。
うちの最寄駅から近鉄京都線に乗りますが、いつもは京都ゆき(上り電車)に乗るところを、この日は逆の〝下り〟に乗り込んで大和西大寺へ出ました。
西大寺の駅で早くも休憩(?)を取り、駅構内2階の「二条庵(そば うどん)」で さっと昼飯を済ませてから、11時46分発の橿原線急行に乗りました。



↑大和西大寺にて。11時46分発の橿原神宮前ゆき急行が、ホームに入ってきたところです。
 さあ! 急行と各停を乗り継いで名古屋へ… の旅が始まります



↑これは再掲画像。 上と同じ急行電車です。
 私もこれに乗り込んで、大阪線との乗り換え駅・大和八木まで行きました。



↑橿原線の車窓から。 新ノ口短絡線の分岐点。



↑橿原線の急行は、大和八木に12時09分着。
 八木に着いたらすぐさま大阪線ホームへ移動して、わずか2分の接続で、12時11分発の名張ゆき急行に乗り換え。



↑大和八木から桜井へ向かう途中の、名張ゆき急行の車内。 かなり、ガラガラでした~
 さきほどの橿原線急行も、空いていましたわ
 うちの地元の京都線も、お昼の時間帯はこんな感じやものねぇ。お客さん少ないな…。



↑大阪線の車窓から。
 桜井から榛原へ〝山登り〟をしていく区間の車窓風景は、私も大好きです。



↑大和八木からちょうど30分で、名張に着きました。(名張12時41分着)



↑乗ってきた急行電車は、名張止まり(終着)です。
 降車扱いが済んだら すぐにドアが閉じられて、「この電車は車庫に入りま~す」ということで、方向幕をくるくる回しながら 回送されていきました。
 〝区間快速〟の表示幕は、まだ入ったままなんやね (現行ダイヤでは、区間快速急行は設定されていません)



↑名張にて。
 乗り継ぎの各停電車を待つ間に、同じホームの向かいに 宇治山田ゆき特急が到着。(大阪上本町から走ってきた列車です。宇治山田で賢島ゆき特急に連絡)
 『これに乗って 伊勢中川まで行ったら、楽ちんだろうなぁ』 …と思うけれど、きょうは〝特急無し〟で名古屋まで行くので、乗らない!
 


↑停車中の 宇治山田ゆき特急を横目に、名張始発12時51分の伊勢中川ゆき各駅停車が入ってきました。
 れっきとした〝大阪線の普通電車〟ですが、可愛らしい2両編成です。
 私も、この電車に乗りました。



↑大阪線の山岳区間を各駅停車でこつこつ走り、13時33分に伊勢中川へ到着。 大阪線はここまでです。
 この駅で名古屋線に乗り換えます。



↑伊勢中川では10分の待ち合わせ。
 13時43分発の名古屋ゆき急行に乗り込めば、あとは終点(名古屋)まで乗り通すのみ
 この急行は、五十鈴川から走ってきた列車です。



↑江戸橋にて、アーバン待避。(14時ちょうど頃)
 これは、大阪難波を12時30分に発ってきた名阪乙のアーバンライナー。



↑L/C車の車端部で、中川から名古屋までずうっと過ごしました。





↑桑名の手前にて。
 三岐鉄道北勢線のガードの下をくぐります。 となりには、JR関西本線の線路です。(←ちゃんと写せてないけど
 おなじみの、鉄道名所やね。



↑最後の急行停車駅、蟹江。



↑15時03分、名古屋に着きました。
 自宅を出てから、ここに着くまで、ほぼ4時間でありました。
 楽しい乗り継ぎでした



帰り(復路)

名古屋で 青年部会の行事に参加して、夜は懇親会(晩ごはん)のひとときも楽しんで、気が付けば午後9時まえになりました。
いつもなら(?)、そこから さらに二次会を少しかじった後、新幹線の最終「のぞみ」で京都へ帰ってくるコースになるのですが、
この日は、ワガママを言って二次会をパスしまして()、そのまま京都へ帰ることにしました。
青年部会のみんなには、付き合いの悪いことで、スミマセン またこんどは、二次会行きますので

二次会をパスしたけれど、その代わりに…、
今まで、なかなか得られなかった このチャンス 今夜こそ〝帰りも近鉄電車で 作戦〟を実行するときだー



↑かくして、午後9時過ぎの近鉄名古屋駅ホームに、私は立っておりました。
 この遅い時間帯から近鉄電車で京都南部へ帰るのは、私も初めてのことであります。



↑さすがに この時間帯なので、ここからは特急電車を利用しなければ、京都南部まで帰り着けません
 21時30分発の大阪難波ゆき乙特急(アーバンライナー運用)に乗って帰ります。 この電車は、近鉄名古屋→大阪ゆきの 最終特急です。
 日頃から『近鉄時刻表』を眺めていて、「もし、名古屋から京都南部まで近鉄で帰ってくるとすれば、21時30分の特急が最終」だというのは知っておりました。
 ホーム案内画面にあるように、この列車は、「大和八木で 大和西大寺行き特急に連絡します」です。



↑というわけで、私も、特急券は大和西大寺まで買いました。(乗車券は、京都線の 自宅最寄り駅までのを買いました)
 八木連絡で西大寺まで特急列車を利用し、西大寺からは新田辺ゆき各駅停車に乗って帰る-、という流れです。



↑隣りのホームに名古屋終着の急行が入ってきて、お客がみんな降りていってしまったところ。
 それにしても、5200系、いいなぁ。京都線にも走ったらいいのに
 5200系の降車ホーム側ドアが閉まり、折り返しの車内整備で 座席背もたれが〝バッタン〟と一斉転換するところを見届けたころ、
 ぼつぼつ、わが 名阪乙特急アーバンライナーの発車時刻となりました。


◇               ◇               ◇


定刻21時30分に名古屋を発車しました。
さっさと新幹線で京都へ帰れば良いものを、つくづく物好きな奴だなと 自分でも思いますけれど、
とにかく あとは、八木と西大寺の駅で乗り換えすれば、それでオッケーです。
終電に近い時刻になるけれども、無事にわが家へ帰り着けます。 たまには、こういうのも、いいもんだ。


ところが…、 名古屋を発車してしばらく走ったところで、
「お客さまに お知らせします…」という車内放送が入って、電車はみるみる速度を落として、ゆるゆると停車してしまいました

ここから、ちょっと厄介なことになってしまいました


「お客さまにお知らせします。さきほど、この先の桑名駅で人身事故が発生しましたため、只今運転を見合わせています…(以下略)」
という内容の車内放送があって、わが特急電車もストップしてしまったのです。

最初に停車した場所は富吉駅でしたが、まもなく出発して、
「只今運転を見合わせていますが、これより、この電車は弥富駅まで運行します。弥富駅で再び停車します」
という車内放送がありました。
桑名駅が事故現場なので、手前の駅まで順次 後続列車を詰めておこうということですかな。



↑弥富(やとみ)にて。 運転見合わせで停車中。
 窓の外に見える電車は、名古屋を21時21分に発車した松阪ゆき急行。弥富は急行停車駅なので、あちらはドアが開いています。
 本来、あちらの松阪ゆき急行は、四日市よりも向こう(先)の伊勢若松まで先行して この特急に追い抜かれるはずだったんだけど…。

 人身事故なので、救助作業に続いて現場検証も行われるとのことで、なかなか時間が掛かるんです
 この状態で、弥富駅には30分ぐらい停車しました



↑桑名駅に入るすぐ手前でも、もういっぺん停車があって、ようやく桑名に着きました。
 富吉での停車、弥富での停車、桑名手前での停車…などいろいろあって、只今の時刻、桑名停車中のこの画像を写したのは22時34分デス!
 21時30分に出発してきたのだから…、名古屋から桑名までに1時間04分を要したということやね。 とほほ
 所定では、桑名21時47分発なので、この時点で47~48分(=約50分)の遅れです。


さっき、弥富での停車中に、
場合によっては、桑名で降りて名古屋へ引き返して、新幹線で帰るほうがいいかなぁ。今なら「最終のぞみ」に間に合うかも知れぬ…』
という対応策も考えていたのだけれど、桑名の到着が22時半を過ぎてしまっては無理やね。 これから名古屋へ引き返しても、もう間に合わない。

こうなったら、このアーバンライナーと運命を共にするしかない!』
頑張って走ってちょ~。



↑四日市を発車して まもなくの車窓。
 反射で車内の様子が映り込むのみでありました



↑回復運転(遅れを取り戻す運転)に努めている感じは伝わってきたけれど、実際にはなかなか〝挽回〟できないものやね。
 23時を回って、津に着きました。
 隣接するJR津駅のホームを、アーバン車内から無理矢理に写してみました。
 画面右上のあたりに、ホームの時計がぼんやり写っています。(←これを狙って撮ったのです)
 午後11時10分を指しているのが、見えますかな? (所定、津22時21分発。ここでも50分遅れ)


所定では 大和八木へ到着済みの頃である23時20分に、中川の短絡線を通って大阪線に入りました。
八木へ着くときには、日付変わっているかも…

スマホでダイヤを再確認しました。
八木で橿原線(西大寺方面)への乗り換えは、23時47分発の西大寺ゆき各駅停車が最終です。
いま23時20分なので…、中川から八木までを〝27分〟で走破したら、西大寺ゆきに間に合うではないか
そりゃ、無理だな



↑名張を出ると、本来は次の停車駅が大和八木ですが、この日は急遽、榛原に臨時停車する扱いがありました。
 対向列車(下り列車)がまだ終電前なので、赤目口・三本松・室生口大野の各駅を目指すお客は、榛原でUターンして対向列車に乗ってください、とのことでした。
 同様に、対向の下り各停電車への乗り継ぎを確保するため、河内国分と布施にも臨時停車する旨、車内放送がありました。
 上の画像は、榛原に臨時停車したあと、大和八木に向かっているときの車内。
 榛原での〝停車1回〟がカウント(?)されたためか、デッキ通路口 頭上の案内モニターには「次は鶴橋」と出ております
 このあと、モニター画面は消灯され、真っ黒になりました



↑日付が変わって、0時06分に大和八木に着きました。 所定より49分遅れでした。
 アーバンライナーお疲れさま~


八木で降りて、ホームの駅員に尋ねると、西大寺方面ゆきの電車は もう無い とのことでした。(やっぱり待ってくれなかったか
私は改札口へ行き、乗車券を呈示して、京都線のK田駅まで帰りたい旨を申告しました。
アーバンライナーから降りてきた客のなかに、もうひとり、橿原線の郡山まで帰りたいと申告された男性がおられました。
「それでは、タクシーを用意しますので」
と、延着を詫びたうえで駅員はそう言って、私とその男性は、駅前のタクシー乗り場に誘導されました。

駅員は、乗り場に待機していたタクシーの中から「近鉄タクシー」を選んで、運転手にひと声掛けました。
近鉄電車のダイヤ乱れによる乗り換え客であることを、駅員がタクシー運転手に伝えてくれました。〝代替輸送〟みたいな感じかな。
これによって、私とその男性は、タクシー代金の支払いを免除してもらえることになるんですね。

男性は郡山で、私は京都線K田駅なので、八木駅前からの〝方向〟としては同じです。
駅員は「(タクシーを)別々の2台にしたほうが良いですか?」と、私たちに一応訊いてくれたけれど、結局、1台に相乗りで帰ることになりました。

郡山で男性が降りて、そこからさらに延々と走ってもらって…、八木駅前からほぼ1時間!
やっと、わが家にたどり着きました。午前1時15分ぐらいでした。疲れたー
運転手さん、遠いところ、ありがとうございました。

ちなみに、タクシーの料金メーターは、確か15000円ぐらいに達していたと思います
相乗りした男性を送り届けるため、郡山の町中をちょこっと迂回しましたけれど、そんなにめっちゃ遠回りしたわけではありません。
で…、私はこの料金支払いを免除してもらえるのです。なんだか、申し訳ない気もする、複雑な感じ

タクシー運転手は、大和八木駅へ戻って、近鉄の駅員(近鉄電車)に このぶんの代金を請求するんでしょうね。
じゃあ、近鉄電車は、タクシー運転手に支払うそのお金を どこからねん出するのだろう…、と思ったりします。
しばしば耳にしますが、人身事故の場合、当事者の家族等に〝請求〟がいくとか、いかないとか。

「おまえ、ふつうに新幹線で帰っておけばよいものを、名古屋から近鉄で帰ろうとするから、こうなるんだ!」
とは絶対に言われたくないねんけど…、遠距離をタクシーで送ってもらったあげく、自分は代金を支払わないで済むとなると、気持ちは複雑です。

無事に帰り着けたことに感謝しつつ、これで終わるわけにはいかぬ 気もします。
やっぱり、うちの最寄り駅まで電車で帰り着かないと、すっきりしませんな。
またこんど、二次会をパスしたときに()、名古屋から近鉄電車で帰ってみたいと思います。