ダンポポの種

備忘録です

城端線 ・ 氷見線

2013年01月13日 23時55分57秒 | 旅のあと
◎1月6日の列車旅のまとめ(続き)


エル特急「ひだ3号」で高山本線を一気に乗り通し、12時半ごろ、富山駅へ到着しました。

高山本線は今日が初めてだった私ですが、富山駅へ来たのは初めてではありません。(過去に北陸本線で来たことがある)
とは言うものの、富山駅のホームに降り立ったのは本当に久しぶりのことです。
北陸新幹線の建設工事も進んでいるようで、富山駅付近でも、在来線の隣りにはすでに真新しい高架橋が立ち上がっています。

高山本線に乗り終えた私は、続いて、次の目的地-城端線(じょうはなせん)と氷見線(ひみせん)を目指し、高岡へ向かいます。

富山駅では約20分の待ち合わせで、12時46分発の北陸本線上り特急「はくたか6号」金沢・和倉温泉ゆきに乗り換えます。
富山→高岡間は距離も短く、できれば普通列車で移動したかったけれど、結局、ここも〝ワンポイント〟で特急列車を利用することにしました。
優先事項として、日が暮れるまでに城端線と氷見線に乗っておきたいと思うので、少しでも時間を詰められるところは詰めておきます。
仮に、富山→高岡を後続の普通列車で移動した場合は、城端線が〝1本あとの列車〟(約1時間後)にズレることになるのです。
夏だったら一向に構わないんだけれど、日が短い今の時期に1時間下げるのはモッタイナイ…という気がしてなりません


↑富山から高岡までの特急券。
 乗車時間は〝約10分〟ですが…、自由席が730円なんだなぁ~ (A特急料金、50kmまでの区間)

特急「はくたか6号」で、富山12時46分発→高岡12時57分着。そして、高岡13時02分発の城端線に乗り換える!…という乗り継ぎを思い描いていたのですが、
富山駅のホームで特急を待っていると、案内放送が〝列車の遅れ〟を告げました

『特急はくたか6号は、ひとつ前の魚津駅を、約12分遅れて発車しております。お急ぎのところ、まことに…(略)』

じゅうにふん…
高岡での城端線への乗り換え時間は5分しかないので、「はくたか6号」が12分遅れとなれば、城端線への乗り換えは間に合いそうにないなぁ

『どうしたものか?』と思案しつつ…、まあ、特急券も購入済みだったので、私はそのまま、12分遅れでやってきた「はくたか6号」に乗りました。
とりあえず高岡まで行ってみて、それ以降の予定は下げて、1本あとの城端線列車(約1時間後)に乗ることにしよう。仕方ないですな。

「はくたか6号」は、〝スノー・ラビット(エクスプレス)〟の愛称が付いている北越急行の車両でした。
富山から高岡までは約10分だけど、これ以上に遅れが拡大しないように…!っていう雰囲気が伝わってくる懸命の走りに思えました。

結局、ほぼ12分遅れのまま高岡へ着いたのですが、ありがたいことに、13時02分発の城端線は「はくたか6号」の到着を待っていてくれました。
やはり、物事は最後の最後まで諦めてはいけない、ということでしょうか(!?)
『城端ゆきは、お客様の乗り換えが済みますと、すぐに発車します。城端ゆきをご利用の方は、少々お急ぎくださいますように…』
というアナウンスに促され、私もえっさほいさと走りました。ええ、ええ…、今年になって初めて走りましたがな…
おかげさまで、城端ゆきに間に合って、乗れました。730円の特急券が無駄ではなかった!ということで、いいかな




城端線(高岡~城端)

高岡13時02分発の城端ゆきは、「はくたか6号」の到着を待ったため、10分ほど遅れて発車しました。
キハ47形の2両編成で、ワンマン運行。どのボックス席にも1~2人ずつ座っていて、ロングシート部分にもぱらぱらと乗客の姿がありました。
私もひとまずロングシートに腰掛けました。少し尻をずらして座り、上半身は振り向くような格好で、窓の外を眺めました。
車窓風景といっても、いよいよ本格的な雪景色が広がってきたというか…、どこまで行っても真っ白な風景だったけれど。
城端線と言えば、やはり、春に沿線を彩るチューリップですかなぁ
真っ白な車窓風景を見るにつけて、やっぱり春になってから乗りにくるべきだったか…と思ったりもして。

それはそうと…、10分ほど遅れて運行していたことと関係があるのか無いのか分からないけれど、城端線って結構〝揺れる〟ねぇ
車体が左右に揺れるのではなく、上下に揺れる(車輪がバウンドしそうな感じ)のが、妙に印象に残りました。
なんだか、走行中に車輪が線路から逸脱するんじゃないかと心配にもなりました。どうぞご安全に!

終点の城端に到着。
駅員が居るので、列車を降りて改札口へ行き、高岡→城端間の運賃を支払いました。合わせて、城端から氷見までの乗車券も買いました。



私は、このまま、今乗ってきた列車の折り返しで、高岡へ戻ります。
所定では、城端駅での折り返し時間(停留時間)は「13分」あったのですが、列車は10分遅れで城端に着いたので、停留時間は大幅にカットされ、列車はすぐに発車しました。
本当は、城端駅の建物とか駅前の様子をゆっくり眺めたかったけれど…、後の予定もあるので、この列車で折り返すほうを選びました。


城端線の画像 (復路の、城端発→高岡ゆき列車にて撮影しました)


↑城端駅にて、折り返しの停留中に撮影。
 2両編成のうち、城端側の車両です。車体にはチューリップのキャラクター。



↑城端駅の建物。列車内から撮影。(こんな角度から中途半端な写し方をして、すみませぬ…
 到着遅れを受けて、折り返しの停留時間が短くなったので、置いてけぼりを食わぬように列車に張り付いていました
 折り返し時間のカットにより、ここから先、列車は所定のダイヤに戻ります。私も当初のスケジュールに戻って、乗り継ぎを続けます



↑すごいところに貼ってあるなぁ…、と思ったけれど、砺波チューリップ公園と書かれた写真が貼ってありました。
 きれいやね~。やっぱり、その季節に乗りに来るのが良かったか…



↑キハ47形の車内。昔ながらのボックス席で、懐かしい気分になります。



↑城端線が走っているこの地域は、砺波平野と呼ばれるのでしたね。
 車窓を眺めていると、〝平野〟を実感させる雪原が広がる区間もありました。



↑チューリップ公園の写真だけでなく、車内にはいろいろステッカーが貼られていました。
 正面の壁に貼ってあるキャラクターは、チューリップをモチーフにした「チューリ君」だそうです。



↑こちらは「ユズ香ちゃん」だそう。柚子も特産品なのですね。
 ITONAMIのフレーズとともに、城端線と氷見線の名前がカッコよくデザインされているんやね。
 これは、JRがやっているキャンペーンか何か…、でしょうかな。



↑駅名の読み方もいろいろあるのだなぁ~、と思いました



↑城端線の往復が終わり、高岡駅へ戻ってきました。(高岡14時53分着)
 行きは10分遅れて出発したけれど、帰りは定刻運転で戻ってきました(画像は2両編成のうちの高岡側の車両)


氷見線(高岡~氷見)


↑高岡駅から南へ向かって砺波平野を縦走する城端線に対し、氷見線は高岡駅から北へ向かって走り、〝海へ出る〟路線です。
 氷見ゆき列車は、高岡駅7番線から発車。城端線と同じくキハ47形の2両編成でした。


高岡15時00分発の氷見ゆきは、日曜日の〝おでかけ帰り〟かと思われる楽しげな人々を乗せて、結構賑やかな車内でした。
2両編成だったけれど、私が城端線から乗り移ったときにはすでにボックス席はほぼ埋まっていて、ロングシートのところに空席が残るのみでした。
出入り口ドアとボックス席との間にある小さなロングシート(3人掛け)に、私は腰をおろしました。
すぐ隣りのボックス席には、中学生ぐらいの女の子たち4人が陣取っていて、携帯電話をいじりながらお喋りに夢中になっていました。

城端線の車窓とは雰囲気が異なり、氷見線は線路沿いにまで建物が込んでいる印象ですね。
伏木(ふしき)が近づくと、にわかに、工場地帯へ紛れこんだような風景になりました。
「伏木といえばパルプ工場だったっけな…?」と、私の記憶はやや曖昧
帰宅後に調べ直してみると、伏木付近には、パルプ工場のほかに瞬間接着剤の工場もあるのですね。そうか、高岡は工業都市だったのか

伏木を出て、次の越中国分(えっちゅうこくぶ)を過ぎると、列車は突然に海岸へ躍り出て、海沿いギリギリのところを走り始めました。
氷見線の車窓風景のなかでも有名な区間ですね。「氷見線の列車写真」には、この区間で撮られた一枚が付きものという気がします
私は、ロングシートから腰を浮かしぎみに身を乗り出すような感じで、車窓に広がった海を眺めました。
どんよりとした雲に覆われた空模様とあいまって、いかにも〝冬の海〟という感じの寒々しさが伝わってきます。
ところどころ白波がたっているように見えたけれど、でも、この程度は「荒れている」の範疇には入らないのだろうな…。
ボックス席の中学生女子4人組は相変わらずお喋りが楽しそうで、海には全く反応なし さすが、地元の子!

高岡から氷見まで、途中の駅でどれぐらい乗り降りがあるのかな…?と思っていたのだけれど、私が乗ったこの列車では、乗客の動きがあまり無かったです。
件の中学生4人組をはじめ、高岡から乗り込んでいた乗客の大半が、そのまま終点の氷見まで乗り通した格好です。
15時29分に氷見へ到着し、氷見線にも全線乗車なる! これで本日の目的はすべて達成しました。


氷見線の画像 (復路の、氷見発→高岡ゆき列車にて撮影しました)


↑氷見駅。
 先ほどの城端駅よりは、積雪量がぐっと少なかったです。氷見は海沿いだからかな?



↑列車は、氷見駅に7分間ほど停留。
 私は一旦改札を出て、高岡までの切符を買ってから、再び乗り込みました。この列車で高岡へ引き返します。
 高山本線・城端線・氷見線と…、きょうの目的は果たしたので、ここからは「京都へ帰る」ことに専念!







↑海沿いの区間です。







↑伏木付近では、工場地帯のなかを通り抜けるような風景でした。



↑高岡駅へ戻ってきました。



◎おまけ画像


↑高岡駅の駅前周辺のようす。



↑高岡駅の橋上駅舎(改札前通路)から撮ってみました。
 札幌ゆきの「トワイライトエクスプレス」が発車していきました。(高岡16時14分発)



↑北陸本線の普通電車。青いです。
 右奥に見えているホームは、城端線の乗り場。



↑城端線ホームの向こうには、忍者ハットリくんのイラスト列車が止まっていました。
 『なぜ、高岡にハットリくん…?』と思ったけれど、調べてみると、ハットリくんの作者が氷見出身という繋がりによるものみたい。
 氷見線の列車はもとより、城端線の列車にも、ハットリくん号は使われるようです。



↑高岡16時28分発の特急「サンダーバード38号」大阪ゆき。(富山から走って来た列車です。683系12両編成)
 この顔は、カッコイイのか悪いのか… 意見が分かれるところでしょうが、走り出してしまえばかなりの俊足で、頼もしい列車です。
 この先頭形状でも実際に高速運転ができているのだから、『別に、流線型じゃなくても大丈夫やんかー』と思ってしまうよねぇ。
 私も、このサンダーバードで高岡をあとにして、京都へ帰ってきました。



↑サンダーバードの車内にて、切符を撮影。
 久しぶりに出掛けた〝1日じゅう乗りっぱなし〟の旅でした。疲れた~