ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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[もしかして、ウ○コに対する偏愛がある?] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ④ 《エンガチョ系》

2017-07-10 12:16:13 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 <韓国のびっくりオブジェのいろいろ>シリーズの初回(→コチラ)は2013年3月でした。
 以来公共広告の分野でしばしば話題になってきた<広告の天才>イ・ジェソク関係も含め、びっくりオブジェの記事をいろいろ書いてきました。
 それらの記事は、今までで<韓国の街ネタ>、<韓国の芸術>、<韓国旅行の記録>等のカテゴリーに散らばっていましたが、この度あらたに<韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等>というカテゴリーを立て、そこにひとまとめにしました。

 そして今回、久しぶりに<韓国のびっくりオブジェのいろいろ>シリーズの新記事を提供します。

 初回の中で、私ヌルボ、「びっくりオブジェ」はおよそ次の5種類に分類されるのではないか、との仮説を立てました。
  ①巨大系 ②ブキミ系 ③幼児系 ④写実系 ⑤フシギ系
 今回は当初ブキミ系にするつもりでしたが、いかにも韓国らしい(??)別のジャンルがあることに気づいたので急遽予定変更。
 それはタイトルにあるように<エンガチョ系>です。
 しかし、この言葉、どれだけ全国的なのでしょうか? 実は私ヌルボ、半世紀(!)ほど前徳島から東京に出てきて初めて知った言葉です。ただ、一般的じゃないからといって<ウ○コ系>とか<ババッチー系>とするのもなんだかなーなので・・・。まあわからない方はググるなどして調べてみてください。いや、調べなくても以下の画像を見れば一目瞭然ですけどね。

 まずは3年前に大学路で見つけたこのオブジェから。


 2014年8月大学路で発見! いやあ、けっこうびっくりしましたねー(笑)。歩道に大・中・小の3個がまとまって鎮座してます。ちょっと調べてみたら、2008年7月のソウル新聞に関連記事がありました。(→コチラ.韓国語。)
 それによると、2005年に鍾路区が設けた彫刻公園の中の1作品で、チョン・ジナ(정진아)という作家の「The Poop Tale」と題された作品。みごとにトグロを巻いてますが、色もキレイだし、これはたしかにアートの範疇に入りますね・・・といっても、日本や他の国の目から見るとはたしてどうでしょうか? 「あえてタブーに挑む」という意識で取り組んでいるようで、2009年にはソウル私立美術館の企画展で右画像のような作品が出展されています。
 なお、大学路の彫刻公園には恵化交差点~梨花洞交差点の東側の歩道に公募により出品された436点中から選定された25点が設置されています。私ヌルボは恵化駅以北は歩いていないし、このオブジェしか気づきませんでしたが、他にもいろいろユニークなものがあるようです。今度行く機会があればじっくり見てこようと思います。

 ※しかし、はたして韓国社会に「タブーに挑戦」というほどのタブーが<この分野>にあるのか?という疑問があります。(ヌルボとしては、多くの嫌韓サイトにあるような<この件>を嘲笑のネタにしようという気はありませんが・・・。) 3週間前、映画「花、香る歌」を観たら、なんとスジ演じるパンソリの歌い手が野人乾水(←わからなければ各自調べて)を飲むシーンがあって、とても正視できませんでした。あ、これは話が逸れるか。子供向きでは人気キャラクターのタルギ(=イチゴ)ちゃんの仲間のトンチミくんのことは→コチラの過去記事で書いたことがありました。下左は、タルギガチョアというテーマパークのヘイリ店にあるトンチミくん電車です。幼い頃からこの物体に親しんでいるとみていい、のかな?
     
 上右は、2002年にソウルランドで開催された<うんこの再発見展>のようす。大勢の人が見てますねー。内容はよくわかりませんが、こういうテーマで企画展をやること自体がすごい(というか・・・)。
    
 今度は人物像です。左は巨済(コジェ)捕虜収容所遺跡公園。朝鮮戦争当時中国軍の捕虜2万人、北朝鮮軍の捕虜15万人の、最大17万人の戦争捕虜を収容していた所で、その捕虜たちの生活を再現しています。しかし、すごくリアルではないですか。ホンモノみたい。下の方に置かれている肥溜め代わりのドラム缶(と、その内容物まで?)もリアル。
 右の造形物も同じ姿勢ですが、よく見ると(見たくないが)モノが出かけているじゃないですか・・・。これがある場所は水原(スウォン)の解憂斎(ヘウジェ)という観光スポット。
     
 早い話が、トイレ博物館なんですけどね。その建物(上左)、一見してもわからないと思われますが、上空からみる(上右)、なんと! 洋式トイレの形をしています。
     
 そして上左は和式便器。こういう博物館なので、他にもいろいろ関連の造形物があるようです。詳しくは→ソウルナビや→コネスト参照。それらにも書かれていますが、この施設はMr.トイレットとも呼ばれた元水原市長が自宅をリフォームして開設したとか。まさにトイレに情熱を注いだ一生涯。ここまで徹底すると立派としか言えません。上右はその沈載徳さんの胸像です。

 次はウ○コ関係から離れて・・・。
      
 日本でもおなじみのカンチョーですが、今の子どもたちはやってるのかどうか、私ヌルボ、子どもや青年の知り合いはほとんどいないのでわかりません。
 韓国語ではこれを똥침(トンチム.糞針)といいます。
 上の左右のオブジェは同じものですが、背景を見ると場所は違います。左はどこか不明。右は麗水の梧桐島(オドンド)の<踊る噴水>の前で、2007年8月の何かイベントの時か、他にもいろんなオブジェが展示されていたようですが、<DAUM地図>のロードビューで確認すると今はありません。
 しかし、こうしたオブジェまで作るとは、日本よりもカンチョーに寄せる関心は高いのかもしれません。
    
 上のようなカンチョーに適した姿勢の美術作品等があると、つい遊び心が沸いてくるようで、同様の画像はたくさんあります。
 ただ、<ナムウィキ>の똥침の項目(→コチラ.韓国語)を見ると、「括約筋を傷つけられた相手が病院に運ばれたり、自分が指を骨折したり、異性相手にやって(・・・て、やるかねー??)セクハラで問題になったりすることもあるので、やらないように」とちゃんと書いてあります。皆さんも気をつけてくださいね。

 なんのかんの言いながら、私ヌルボもちょっと1人で盛り上がり過ぎちゃったかな?(笑)
コメント (4)
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