投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2014年 8月19日(火)10時23分12秒
昨日書いた「Eさん=佐藤進一氏」云々は撤回します。
南部氏のエッセイの後ろの方に「石母田氏も、氏が厳しく評価した古代史家たちも、すべて鬼籍に入った」とあるので、あくまで古代史家だけが対象ですね。
まして佐藤進一氏はご存命ですから、対象になりようがありません。
結局、ABC三氏は一応分かりますけど、DE氏は材料不足で分からないですね。
>筆綾丸さん
ご紹介の『韓国とキリスト教』、私も昨日、手にとってパラパラめくってみたのですが、どうも韓国関係はあまり深入りしても仕方ないような感じがして、結局購入しませんでした。
私も大学生の頃はT・K生の「韓国からの通信」などを深刻な顔をして読んだ覚えがありますが、今では人生の黒歴史の一部ですね。
※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
余は如何にしてデスマスクとなりし乎 2014/08/18(月) 18:45:37
小太郎さん
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もうひとつ、無教会主義を唱えた独自のキリスト者、内村鑑三(一八六一~一九三〇)のデスマスク(国際基督教大学図書館)にも注目しておこう。それは、ジャンセニストのパスカルのそれにも比することができるだろう。いわば聖遺物のようなものである。パスカルのものがポール・ロワイヤルの博物館に大切に保管されているとすれば、内村のものは、桐の箱のなかに納められて、ゆかりの深い国際基督教大学に眠っている。それを製作したのは、内村の勧めで東京美術学校洋画科に学び、内村を敬愛していた洋画家、石河光哉(一八九四~一九七九)である。石河はその後、東京大空襲の最中、記憶のなかの内村の肖像を描いている。やや強引かもしれないが、二人のつながりには、ジャンセニストと画家フィリップ・ド・シャンぺーニュのそれを連想させるところがある。(岡田温司『デスマスク』岩波新書227頁)
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内村鑑三の思想信条からすれば、デスマスクなどはおそらく宗教者への冒瀆であり、光哉の大馬鹿者め、というようなことになるのでしょうね。
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2012/07/102173.html
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日本では、キリスト教というと、カトリックとプロテスタントの双方を含むが、韓国では両者は厳密に区別されている。一般にカトリックを「天主教(チョンジュギョ)」あるいは「カトリック」と呼び、プロテスタントを「基督教(キドッキョ)」あるいは「改新教(ケシンギョ)」と呼んでいる。現在の韓国では漢字はほとんど使われていないが、天主教と基督教の呼称は中国語(漢語)の影響がそのまま残っている。「天主」は、神を指す言葉であり、中国では十六世紀末に最初に伝播した時からそう呼ばれていた。「基督」は、英語の Jesus の音訳であり、漢字は中国語から来ている。プロテスタントの宣教にともなって、十九世紀以降に使われるようになった。韓国では、一般に「教会(キョフェ)」というとプロテスタント教会を指す。カトリック教会には「聖堂(ソンダン)」という表現が用いられる。(浅見雅一/安廷苑『韓国とキリスト教』9頁)
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朝鮮半島へのキリスト教の伝播について(昔の景教はさておき)、韓国人の研究者は「朝鮮王朝は壬辰倭乱の際にキリスト教と接触はしたが、伝播には至らなかった」としていたそうですが、スペイン人イエズス会士ホアン・ルイズデメディナ(一九二七~二〇〇〇)が、ローマ・イエズス会文書館所蔵文書によって、それは文禄の役の結果であった、と実証的に解明したとのことです。(同書46頁~)韓国のキリスト教信者にしてみれば、悩ましくも忌々しい事実のようですね。
巻末の「Juan Ruiz-de-Medina」(201頁)が正しいならば、「ホアン・ルイス=デ=メディナ」くらいの表記か。「Ruiz de Medina,Juan G」であれば、「ホアン・ガルシア・ルイス・デ・メディナ」か。
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/syoho/31/pub_kaigai-iezusu-genbun-02.html
東大の史料編纂所は「ホアン・ルイズ・デ・メディナ」としてありますが、スペイン語としての Ruiz の z は濁音ではなく清音です、たぶん。
http://asianews.seesaa.net/article/390709412.html
三権のトップクラスが出席する「国家朝餐祈祷会」(同書119頁~)というのは、はじめて知りました。韓国憲法が政教分離を明記しているにもかかわらず、大法官(最高裁判所裁判官)も出席するとのことです。主催者は誰なのか。・・・ヴァチカンの韓国重視も宜なるかな。
http://www.bbc.com/news/world-asia-28801253
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One of the women gave the pontiff a gold butterfly pin - a symbol of their continuing struggle for justice - which he wore during the Mass.
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金(色)の蝶がシンボルになるというのは、日本ではあまり考えられないですね。
小太郎さん
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もうひとつ、無教会主義を唱えた独自のキリスト者、内村鑑三(一八六一~一九三〇)のデスマスク(国際基督教大学図書館)にも注目しておこう。それは、ジャンセニストのパスカルのそれにも比することができるだろう。いわば聖遺物のようなものである。パスカルのものがポール・ロワイヤルの博物館に大切に保管されているとすれば、内村のものは、桐の箱のなかに納められて、ゆかりの深い国際基督教大学に眠っている。それを製作したのは、内村の勧めで東京美術学校洋画科に学び、内村を敬愛していた洋画家、石河光哉(一八九四~一九七九)である。石河はその後、東京大空襲の最中、記憶のなかの内村の肖像を描いている。やや強引かもしれないが、二人のつながりには、ジャンセニストと画家フィリップ・ド・シャンぺーニュのそれを連想させるところがある。(岡田温司『デスマスク』岩波新書227頁)
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内村鑑三の思想信条からすれば、デスマスクなどはおそらく宗教者への冒瀆であり、光哉の大馬鹿者め、というようなことになるのでしょうね。
http://www.chuko.co.jp/shinsho/2012/07/102173.html
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日本では、キリスト教というと、カトリックとプロテスタントの双方を含むが、韓国では両者は厳密に区別されている。一般にカトリックを「天主教(チョンジュギョ)」あるいは「カトリック」と呼び、プロテスタントを「基督教(キドッキョ)」あるいは「改新教(ケシンギョ)」と呼んでいる。現在の韓国では漢字はほとんど使われていないが、天主教と基督教の呼称は中国語(漢語)の影響がそのまま残っている。「天主」は、神を指す言葉であり、中国では十六世紀末に最初に伝播した時からそう呼ばれていた。「基督」は、英語の Jesus の音訳であり、漢字は中国語から来ている。プロテスタントの宣教にともなって、十九世紀以降に使われるようになった。韓国では、一般に「教会(キョフェ)」というとプロテスタント教会を指す。カトリック教会には「聖堂(ソンダン)」という表現が用いられる。(浅見雅一/安廷苑『韓国とキリスト教』9頁)
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朝鮮半島へのキリスト教の伝播について(昔の景教はさておき)、韓国人の研究者は「朝鮮王朝は壬辰倭乱の際にキリスト教と接触はしたが、伝播には至らなかった」としていたそうですが、スペイン人イエズス会士ホアン・ルイズデメディナ(一九二七~二〇〇〇)が、ローマ・イエズス会文書館所蔵文書によって、それは文禄の役の結果であった、と実証的に解明したとのことです。(同書46頁~)韓国のキリスト教信者にしてみれば、悩ましくも忌々しい事実のようですね。
巻末の「Juan Ruiz-de-Medina」(201頁)が正しいならば、「ホアン・ルイス=デ=メディナ」くらいの表記か。「Ruiz de Medina,Juan G」であれば、「ホアン・ガルシア・ルイス・デ・メディナ」か。
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/publication/syoho/31/pub_kaigai-iezusu-genbun-02.html
東大の史料編纂所は「ホアン・ルイズ・デ・メディナ」としてありますが、スペイン語としての Ruiz の z は濁音ではなく清音です、たぶん。
http://asianews.seesaa.net/article/390709412.html
三権のトップクラスが出席する「国家朝餐祈祷会」(同書119頁~)というのは、はじめて知りました。韓国憲法が政教分離を明記しているにもかかわらず、大法官(最高裁判所裁判官)も出席するとのことです。主催者は誰なのか。・・・ヴァチカンの韓国重視も宜なるかな。
http://www.bbc.com/news/world-asia-28801253
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One of the women gave the pontiff a gold butterfly pin - a symbol of their continuing struggle for justice - which he wore during the Mass.
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金(色)の蝶がシンボルになるというのは、日本ではあまり考えられないですね。
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