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歌津崎にて

2011-07-13 | 東日本大震災と研究者
歌津岬にて 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 7月13日(水)21時33分4秒

9日(土)から12日(火)まで宮城・岩手を廻ってきました。
10日(日)に南三陸町の泊崎半島の先端、歌津岬にある尾崎神社を訪問して社前で柏手を打った瞬間、グラグラと鳴動があったので、中世人ではない私は「おお、神が私の願いを受け入れてくれたのか」てなことは全く考えず、フツーに「ああ地震だな」と思いました。

歌津崎
http://www.geocities.jp/gauss0jp/utatsusa.htm

その後、気仙沼方面に向かって沿岸部を北上していると、赤色灯を点滅させた警察車両が時々走っていましたが、警察は道路を封鎖する訳でもなく、沢山の車がごく普通に海沿いの低地を通行していました。
でもまあ、ちょっとまずいかなと思って本吉町の高台にある食堂に入り、ラーメンを食べながらNHKニュースを見ていたら、アナウンサーが緊張した様子で津波の第一波が10センチだったことを報道し、「津波は第二波以降が高くなることもあるので注意してください」などと言っていました。
まあ、それは確かにそうなんだけど、かといって第一波が10センチで、その後数メートル・数十メートルの津波が来るとも思えないですからね。
今回も結局第一波だけだったようですが、大山鳴動して津波10センチみたいなことが続くと、人間どうしても危険に慣れてしまいそうですね。
警報の出し方は難しいものです。
以下、参考までに『河北新報』の記事を引用しておきます。

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東北で震度4の地震 津波観測、東松島で一時避難指示

 10日午前9時57分ごろ、岩手県、宮城県、福島県で震度4の地震があった。北海道から近畿にかけての広い範囲で揺れを感じた。気象庁は岩手、宮城、福島3県の太平洋沿岸に津波注意報を発表したが、大きな津波は観測されず、1時間45分後に解除した。
 同庁によると、岩手県の大船渡と、福島県の相馬で10センチの津波を観測した。3月11日の東日本大震災以降、津波が観測されたのは初めて。震源地は三陸沖で、震源の深さは約34キロ。地震の規模はマグニチュード(M)7.3と推定される。
 東日本大震災の余震とみられ、気象庁地震津波監視課は記者会見で、今後のM7級余震について「M3~5クラスが相次ぐ中、時々活発化する。今後も年単位の警戒が必要」と指摘した。
 津波注意報の発表は6月23日、岩手県沖のM6.7の地震で同県沿岸に発表されて以来。東日本大震災の余震域で、M7.0以上が観測されたのは、4月11日に福島県浜通りで発生したM7.0(最大震度6弱)以来。
 岩手県大槌町は町内全域、東松島市は沿岸部に避難指示を出し、東北の沿岸各地で避難勧告が出た。
 宮城県気仙沼市では10日午前、津波注意報や沿岸部住民への避難勧告を知らせる防災無線のサイレンが市内に響き、広報車やパトカーが港近くを巡回して避難を呼び掛けた。
 高台にある市民会館には約100人が駆け込んだ。自営業女性(48)は「早く落ち着いた生活を取り戻したい」と困惑していた。
 宮城県石巻市でも防災無線が鳴り響き、緊張が走った。市中心部の日和山公園には付近の住民が次々と駆け上がり、不安げな表情で海を見詰めた。

http://www.kahoku.co.jp/news/2011/07/20110711t73032.htm


>筆綾丸さん
私もその記事は気になっていました。
報道されなくても同種の事例は相当起きているのでしょうね。

コメント
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