5時に女友達の家に広島土産の酒を取りに行くことになっていたので、ディエゴの赤ワインを持って自転車で出かけた。
日が無くて風が吹いていたので、やけに快適なサイクリングだったが、彼女の家の近くまで来て迷子になった。
山を切り崩して作った新興住宅地は、家にも道にも特色が無いから、何処が何処だか分からない。
電話で住所を聴いてグーグルマップで近くまで行くと、迎えに来てくれていた。
チョット上がっていかないと云われ、缶ビールを2本飲み、その後、広島の同じ蔵の違った酒を開けてくれやので、2杯ばかりご馳走になった。
生酒だったが、落ち着いた味のいい酒だった。
チョット呑んだつもりだが、1時間半が過ぎていて、6時半に辞した。
娘が今日も晩飯を喰いに来るとのことだったので、キハダマグロの刺身、胡瓜と茄子の糠漬け、タジン鍋(もやし、南瓜、玉蜀黍、人参、豚バラ)、空心菜の大蒜炒め、春菊のお浸しを肴に、チューハイを飲んでいた。
小一時間経ってやってきたが、既にその時にはジンソーダ、ハイボールなどを飲んでいた。
娘が飯を喰い終わると急に「忘れた」と叫び、店にお客からもらったホヤを置いてきたことに気がついた。
仙台から送ってもらったホヤで、鮮度が命だから今日喰った方がいいと進言したのを受けて、次男を連れて店にホヤを取りに行った。
小一時間で、車を家に置いて、本人も呑む気満々で、次男にホヤと酒2種を持たせて帰って来た。
娘も僕もホヤの調理の仕方を知らなかったが、以前にやはり仙台の社員が送ってくれた時に処理をした妻は、TVを観ていてその気がなく、仕方なくYouTubeで確認して、僕が調理した。
ホヤの角みたいなところを鋏で切って、中の水を出し、そのホヤ水を二つに分けて取って置いて、殻を取って中身の内臓のようなところを取り除き、一方のホヤ水で洗って、細く切った。
娘に切らせておいた胡瓜の脇に並べて、もう一つのほうのホヤ水を掛けて出来上がり。
ホヤは2個だったが、調理をすると少なくなった。
娘も次男も気味悪がって恐る恐る食べていたが、新鮮だったので酢にすることなく生でそのまま食べて美味かった。
苦みとあっさりした旨味が如何にも大人の味で、久し振りに堪能した。
酒は群馬の土田酒造のもので、焼酎黄麹を使っていると書かれたが、好みの群馬泉と同じタイプの、黄色い色の濃厚な酒だった。
広島の「亀齢」が吞め、思いがけずホヤと群馬の酒が呑めた幸せな日だったな。